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2009年7月1日(水)[タンペレ→イタキヤ(と発音するかどうかはわからない)/フィンランド]

午前中、フィンランドの三大観光地の二つ目、ムーミン谷博物館(市立図書館にあります)を見学しました。
作者のトーベ・ヤンソンさんは、さすがにムーミンのイラストがすごく上手です。
うぅぅと唸り声がでるほど、感心しました。
ミーのお姉さんは架空の人物なので、ここにはいません。
 
今日の北上ルートを地図サイトviamichelinで検索するとき、sightseeingにチェックを入れて景観を優先させました。
大人のゆとりってやつです。
viamichelinの推薦する風光明媚なはずの65号線を北へ、そして68号線を北東へ走りました。
こんな景色は見た事がありませんっ!ってことは決してない、そこはかとないsightseeingでした。
ラッパジャルビ湖(と発音するかどうかはわからないのですが)の畔の芝生にテントを張りました。
パンツ一丁で歩き回りたいほど暑いですが、蠅と蚊がうるさくて叶いません。
こんな蠅蠅蚊蚊蚊のうら寂しいキャンプ場ですが、フィンランドのサウナ好きを証明するがごとく、サウナ小屋がありました。
薪を燃やす正統派サウナが、なんと無料です。
坊主頭のてっぺんから滴るほどにだらだらと汗をかきまくれば、たまげたことに、シャワーの設備がありませんでした。
曰く言い難い、経営戦略です。
 
夜中に外のトイレまで歩けば、白夜に浮かぶ湖は不自然に青白く美しかったです。
写真を撮って、蚊に刺されまくりました。
 
?本日の走行距離271キロ(合計3578キロ)
?Internet→なし


朝→パン
昼→マクドナルド
夜→豚汁

 

2009年7月2日(木)[イタキヤ(と発音するかどうかはわからない)→ビルピニエミ/フィンランド]

昨夜はネットがなかったせいか早く寝てしまい、そのせいか今朝は早起きしました。
68号線を北へ、そして海岸沿いの8号線を攻めましたが、一年の半分以上も凍っているボスニア海は見えませんでした。
司馬遼太郎風に言えば、有事の際、海からの攻撃目標にされやすいところに道路や鉄道は作らないものなのです。
北緯65度を過ぎたからか、涼しいです。
50キロを進むごとに厚着になりました。
とはいえ、午前中だけで160キロも走り、満足してます。
第1回エア・ギター世界大会が開催された知る人ぞ知るオウル市のインフォメーションに寄り、ここから20キロも離れたスキー場のホステルを紹介されました。
他は話にならないほど高すぎます。
今日も無料サウナで癒されました。
 
ところでボクらは15号室なのですが、祐子が勘違いして13号室を開けてしまいました。
信じて疑わないと、違う鍵でもドアは開いてしまうんですね。
荷物を全部部屋の中へ入れたら、それっきり開かなくなりましたが。
この顛末から何を学ぶべきなのか。
 
深夜1時過ぎの窓の外には、夕焼けが真っ赤に燃えてました。
白夜というか、赤夜。
 
?本日の走行距離★キロ(合計★キロ)
?Internet→ホステルのWi-Fi(無料)

 

朝→パン
昼→ケバブ定食。祐子はピザ
夜→茄子とベーコンのスパゲティ。茄子とトマトのサラダ

 

〈アミーガ〉ソマリアの娘さん

 
P7011077.jpg
平和基金会というのがありまして、っていうか今日知ったんですが、そこの発表する失敗国家ランキングで3年連続1位に輝いたのが、ソマリアです。
川が二本しかなくて、海賊が多くて、ラクダを世界一飼ってて、いまだに女子割礼をしている国です。
 
写真の娘さんたちは、ソマリア人です。
ホステルの庭でフィンランド語の勉強をしていました。
ドイツ人のおじさんが英語で話しかけたら、
「英語はマジ無理!」と拒絶してました。
左側が、カフイヨーさん。
右側は、イフラーさんです。
イフラーがおばさんに見えるのは、ボクの写真が下手なだけです。
 
レズの二人に見えるのは、気のせいでしょうか。
 

〈写真〉2009年7月1日/タンペレ/フィンランド

<借景>ボロ小屋もまた良し/サルダス/ラトビア

 
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ラトビアはEU加盟国の中で唯一、死刑が完全に廃止されていない国家だそうです。
うちの国も死刑してますけど。
 
これ、地味に〈借景〉というシリーズで、こんな景色が望める家に住みたいもんだ、というアレです。
モーテルの窓から撮影しました。
モーテルの親父さんは自動車修理工場も経営してて、去年はノルウェーのノールカップまでドライブしたと言ってました。
親父さん、ボクらもノールカップまで1,000キロを切りました。
 

〈写真〉2009年6月20日/サルダス/ラトビア

2009年7月3日(金)[ビルピニエミ(二泊目)/フィンランド]

祐子の仕事が忙しいので、延泊しました。
他に宿泊客がひとりもいないので、キッチンもサウナも使い放題やり放題です。
ボクはほとんど終日ネットで遊んでました。
仕事も少ししましたが、基本ネット中毒です。
夜中、キーファーサザーランドの「失踪」を観て、若い頃のサンドラブロックって小娘じゃないかと、これなら勝てるかもしれないと思いました。
 
?Internet→ホステルのWi-Fi(無料)
 

朝→パンとサラミとチーズ
昼→スパゲティをうどんスープで食べました。問題なし
夜→豚ハク(豚肉と白菜を煮たもの)とみそ汁

 
旅の拙い情報「旅々、沈々。」は→
本編Web「爆写世界放浪が面白いほどわかるヅラ」は→

YouTubeをダウンロードしてmp4に変換してiTunesに登録/Tooble/Mac OS X

YouTubeをダウンロードして、mp4に変換して、iTunesに貯めたいです。
 
ピクチャ 1.png

「tooble」をインストールしました。
何ひとつ設定しなくても、「tooble」で動画を検索して、好きな動画にチェックを入れて、右下の「ダウンロード」をクリックすれば、iTunesに登録されました。
数曲まとめ取りもできました。
うむむむん、これは便利だ。
たいしたもんです。
 
問題は、iPodが起動しないことです。
そんなiPodは邪魔なだけなのでブダペストに置いて来たけど、たとえ復活してもボクのiPodは古いので、動画が見られません。
iPod touchが欲しい...
 

<2009年3月の出費>389,562円!〈キューバ、ジャマイカ、ベネズエラが原因です〉


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graph0903.jpg
一日平均12,567円。
高っ!
えーと、キューバ、ジャマイカ、ベネズエラをぐるりとまわったのが、3月の出費の言い訳です。
飛行機に四回乗ったし、エンジェルフォールツアーも行ったし、翌月の一時帰国の、帰省の飛行機代も入ってるし、ま、仕方あるまい。
交通費だけで、恐れ多い194,914円。
エンジェルフォールツアーが、53,675円。
ま、来月こそは倹約に努めたいです!
 

〈写真〉2009年6月20日/サルダス/ラトビア

三時間後、NHK地球ラジオ『旅でござんす』に生出演!

三時間後くらいに、NHK地球ラジオ『旅でござんす』に生出演します。
日本時間の夕方18時ごろです。
今回はSkypeを使ってみます。
 

<2009年4月の出費>554,389円!〈一時帰国と入れ歯〉

 
P6070606.jpg
graph0904.jpg
 
4月です。
554,389円。
どうしてこんなにお金を使ってしまうのか、さっぱりわかりません。
犯人はいったい誰なんでしょう。
 
家計簿を舐めるように見ると、一番の出費はボクの悲しく恥ずかしい部分入れ歯代でした。
210,000円!
腰が抜けそうです。
他は、一時帰国した際のボクの生活費です。
帰国中の晩ご飯は、十中八九誰かにご馳走になっていましたが、宿、ネットカフェ、昼代、交通費は払わざるを得ませんでした。
そこまで面倒をみてくれる人はいないので、帰国用に愛人が必要かもしれません。
 
ボクが歌舞伎町で刺身を食っているころ、祐子はロンドンで質素に暮らしてました。
 

〈写真〉2009年6月7日/オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)/ポーランド

〈借景〉白夜一歩手前/イタキヤ(と発音するかどうかはわからない)/フィンランド


01_HDR2.gif
HDR(high dynamic range)に挑戦して、失敗した写真です。
露出じゃなくて、シャッタースピードを変えるんだったんですね。
でも、ま、いいか。
夜中の1時過ぎに撮影しましたが、実際はこんなに暗くないです。
なんせ北緯65度近辺のほぼ白夜ですから、本が読めるくらいに明るかったです。
撮影中は蚊に刺されまくって、痒くて眠れませんでした。
 
Photoshopで「HDR統合」した後、jpeg形式に保存できなくて悩みました。
保存方法を忘れないようにメモ↓

「イメージ」→「モード」→「16ビット/チャンネル」→16ビットを選択。
「ファイル」→「Webおよびデバイス用に保存」。

 
〈写真〉2009年7月1日/イタキヤ(と発音するかどうかはわからない)/フィンランド

2009年7月4日(土)[ビルピニエミ(三泊目)/フィンランド]

祐子の仕事が終わらず、さらに延泊します。
夜中まで仕事してました。
ボクは.........、
夜中までネットで遊んでました。
仕事.........、
らしきこともしました。
 
ところでフィンランドは、サウナの発祥地でした。
どうりでしょぼいキャンプ場にもあるわけです。
基本、無料です。
 
?Internet→ホステルのWi-Fi(無料)
 

朝→パンとサラミとチーズ
昼→カルボナーラと太いソーセージ
夜→スーパーのハンバーグと太いソーセージと粉末をお湯で溶いたスープとトマトとピクルスのサラダ。どれもこれもイマイチでした

 

2009年7月5日(日)[ビルピニエミ(四泊目)/フィンランド]

祐子は仕事が終わりません。
ドツボにハマってます。
ボクはネット三昧です。
それもまたよし。
 
?Internet→ホステルのWi-Fi(無料)
 

朝→パンとサラミとチーズ
昼→タイ風のインスタントラーメンにソーセージを突っ込みました
夜→スパゲティにこんぶ茶をまぶして、ソーセージをかじりながら食べました

 

<2009年5月の出費>1,093,723円!〈架空経費を含む粉飾決算です〉


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5gatsu.jpg
1,093,723円!
 
がびーん、です。
なにをどうすればひと月の生活費が100万円を超えてしまうのか、ボクがイケナイのか、祐子が犯人なのか、落ち着いて数字を追ってみます。
ボクの新しいカメラ一式が、17万円ぐらいです。
レンズも買ったし、しょうがないっす。
航空券が40万円。
これはキャンセルすることになったので、架空経費と言えます。
レンタルスクーターの担保金が、198,605円。
これも返却時に大部分が返金されます。
だから、ま、架空経費です。
これらの合計768,000円は、特別会計(意味をわからず使ってます)ってことにして、差し引くと生活費は325,118円。
一時帰国してた割には、ま、ちょっと落ち着いてきました。
目標は、ひと月12万円なんですけどね。
 
ちなみに、ボクが北海道の温泉で金玉をゆらゆらさせてたころ、祐子はロンドンで慎ましく暮らしてました。
 

〈写真〉2009年6月29日/ヘルシンキ/フィンランド

veohが観たくて/Veoh Web Player Beta


ピクチャ 1.png
どうしても観たい動画がveohで見つかって、しかたないから「Veoh Web Player Beta」をダウンロードしました。
こうしてアプリケーションが増えていくのは、気持ち悪いです。
 

2009年7月6日(月)[ビルピニエミ(五泊目)/フィンランド]

とにかくずーっと祐子は仕事です。
ボクはボクでずーっとネットしてました。
深夜の二時過ぎまで、夫婦揃って一日中パソコン。
 
夏のスキー場って、静かでいいです。
レセプションにすら人がいません。
宿泊代を払えません。
っていうか、延泊することを誰にも伝えられません。
勝手に住んでる状態です。
逃げられます。
ICPOに捕まるだろうか。
銭形...
 
?Internet→ホステルのWi-Fi(無料)
 

朝→パンとサラミ
昼→お茶漬け
夜→ソーセージとコンソメのスープとトマト

 

2009年7月7日(火)[ビルピニエミ→ロバニエミ/フィンランド]

出発しようと準備すれば、雨です。
雨があがるのを待って走り出し、走り出せば雨が降り、雨宿りにガソリンスタンドを探すとなくて、雨があがるとガソリンスタンドが現れます。
今晩のキャンプ場は、ロバニエミ市の川の畔です。
川に架かる橋の上を貨物車が通ると、かなりウルサいけど、それはそれでいいものです。
テントの中で動画を観てから寝ました。
深夜から朝方まで雨が降ってました。
 
ロバニエミ市の北8キロは、北緯66度33分、北極圏(Arctic Circle)です。
寒いはずです。
 
?本日の走行距離232キロ(合計4206キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(5ユーロ)

 

朝→パンとバナナ
昼→ハンバーガー
夜→豚汁

 

〈借景〉白夜の川に映る雲/ロバニエミ/フィンランド


000.gif
HDR写真です。
自分で言うのも照れくさいですけど、お世辞抜きで下手です。
研究の余地、あり過ぎで反省してます。
夜中の12時過ぎですが、白夜なのでもっと明るかったです。
 
寝ててふと目が覚めると、テントの中が明るいのでもう朝かと時計を見れば、まだ深夜2時だったりします。
白夜に体内時計が狂い始めました。
 

〈写真〉2009年7月7日/ロバニエミ/フィンランド

〈借景〉熊よ/ロバニエミ/フィンランド

 
111.gif
これも実は、HDR写真。
いまいち美しくないのは、被写体のせいですかね。
ボクの腕ですかね。
腕が鳴らないのです。
 
ボクの望む窓からの景観は、これくらいの幅の川が手頃ですが、欲を言えば、もっと流れが速いほうがいいです。
贅沢言えば、岩がごろごろしてるとベターです。
白い波頭がぐわっしゃんぐわっしゃんと飛び散って、荒々しいのがいいです。
ときどき熊が歩いてくれると助かります。
黒熊でも文句は言いませんが、茶色だとモアベターです。
シロクマなら、エサで釣って常連にしたいです。
難破船なら救助に行きます。
凍えた船員に暖かいスープを差し上げます。
 

〈写真〉2009年7月7日/ロバニエミ/フィンランド

2009年7月8日(水)[ロバニエミ二泊目/フィンランド]

オイル交換したくて、SUZUKIの販売店とバイク屋を探しました。
ツーリストインフォメーションが紹介してくれたガソリンスタンドへ行ったり、1リットルだけオイルを買ったり、うろうろしたり。
雨がそこそこ激しく降ったりして、濡れました。
世界最北端のマクドナルドで仕事。
えー、繰り返しますが、世界最北端のマクドナルドです。
動画を観て寝ました。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(5ユーロ)
 
朝→パン
昼→マクドナルド
夜→巨根ソーセージを4本突っ込んだ、キャベツスープ
 

2009年7月9日(木)[ロバニエミ三泊目/フィンランド]

オイルとフィルターを交換して(レイバーが無料だったです。何故?)、マクドナルドで飯を食って、仕事して、晩飯の買い出しをして、キャンプ場でも仕事。
午後から、ほぼ快晴。
晩飯後、タイヤの空気を入れて、動画を観て、散歩して写真を撮って、本を読んで寝ました。
白夜っていうのは、夜中の12時になっても子供がサッカーしてたりします。
ご近所さん同士で、立ち話をしてたりもします。
明るいからと油断しないで、早く寝たらいいのに、と思いました。
そういえばマクドナルドの駐車場で、妙な民族衣装を着たお尻の大きな女性に声を掛けられました。
「ハンガリーから来たの? まぁ、ステキ」
「いやいやお嬢さんのそのドレスもステキですよ」
意訳です。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(初日に払えば、あとは無料)
 
朝→パン
昼→マクドナルド
夜→ホタテを思って買ったら、なんだかよくわからない揚げ物でした。フライパンで加熱して醤油で食べました
 

2009年7月10日(金)[ロバニエミ→イバロ/フィンランド]

朝から仕事したら、トラブルが発生し、あたふたしました。
まさかCGIが使えないサーバーなのか、油断しました。
げげんちょ。
 
ひょろりと頼りなく細い松の森林を伸びる一本道、4号線をひたすら北上。
山も谷も無く平坦です。
時折湖を越えます。
午前中は暑くて汗をかき、午後ぐんぐんと涼しくなり、雨が降ったのか路面が黒く濡れて光り、スリップを警戒すると腕に力が入り肩が凝ります。
雷雨を警戒して路肩でレインパンツを穿きました。
トナカイが路上をうろうろしてました。
寒いので、キャンプは嫌です。
もう北極圏ですから。
熊がいるそうです。
 
?本日の走行距離338キロ(合計4631キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)

 


朝→パン
昼→ドライブインでハンバーガー。中華料理屋で麻婆豆腐とかエビチリとかあったんだけど、1,300円くらいするので、諦めました
夜→豚肉の生姜焼き。ブロッコリーを茹でて、その茹で汁でみそ汁を作りました

2009年7月11日(土)[イバロ→カラショク/ノルウェー]

快晴。
トナカイ多し。
ゴールドウィング多し。
ハンガリー人のおっさんに薦められた国立公園へ寄り道。
「フィンランド・ゴールドウィング・クラブ」が、国立公園の湖に大集結してました。
ノルウェーに入国。
疲れたので、あまり走らず。
キャンプ場のネットで、hotmailが見られないのは何故?
キャンプ場のお姉さんが、チャイナドレスを着ているのは何故?
キャンプ場のトイレは、小便をするのが困難なほど、蠅多し。
放水中に蠅を払うと、的から外れてしまい、攻撃を緩めるとホースが危険です。
ビールを飲んでネットして動画を見て本を読んで寝ました。
巨大な白テントのサウナに入りたかったような気がします。
 
?本日の走行距離252キロ(合計4883キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(350円/一日)

 


朝→パン
昼→ドライブインでハンバーガー。祐子は肉団子
夜→ソーセージと出汁と醤油と野菜で和風スパゲティ

2009年7月12日(日)[カラショク→ノールカップ/ノルウェー]

晴天に感謝してます。
E6号線を北上、E69号線もひたすら北へ。
今日は、道がなくなるまで走ります。
目指すはヨーロッパ最北の地、マーゲロイ島です。
2009年度の旅、小さな山場を迎えています。
2.9キロ、500メートル、6.9キロ、190メートル、4.49キロのそこだけ冬のままの極寒のトンネルをくぐりました。
鳥目のボクにはトンネルは鬼門で、風水的にアレです。
アクセルを握る手に無駄な力を込めて、なで肩を怒り肩にシフトアップして極度に緊張しながら走ってたら、凍るように冷たい水滴が目に入って、金玉が縮みましたで候。
だからトンネルは嫌いです。
トナカイにこっそり近寄ったり、汗臭いはずなのに爽やかなチャリダーを追い抜かしたり、すれ違うライダーに妙な笑顔で手を振ったりしました。
フィヨルドの静かな海岸線にまばらに立つ赤茶色の小さな家と、人気のない入り江の組み合わせは、絵のように美しいです。
 
夕方、北緯71度10分21秒に到着。
記念撮影。
ちなみに南極の昭和基地が南緯69度です。
抜きました。
ノールカップの岩だらけの岬にテントを張りました。
インスタントラーメンを食べようとストーブをいぢくってたら、壊れてしまいお湯を沸かせません。
呆然とするボクらをどこかで盗み見してたのでしょう、背の高いドイツ人がガスストーブを貸してくれました。
しかもドイツに寄ったら、家に寄りなさいと言ってくれました。
重ね重ねのありがとう。
 
崖の一番先の超危険な地点まで、のこのこ歩く恐れを知らない祐子に「危ないぞ、君!」と制止しましたが、抑止力はありませんでした。
落ちても助けるもんか、と呟いたりしたものです。
沈まない太陽を、西から東へさり気なく移動する太陽を眺めて過ごしました。
ちまたの噂では、太陽は一度海に沈んだそうです。
クライマックスを見過ごしてしまい、今さらながらに自分たちの節穴に驚いています。
 
岬でキャンプをすると、トイレは夜中の一時までしか使えません。
ここにノルウェーの底意地の悪さが潜んでます。
森林限界を越しているので木が一本もなく、また白夜なので闇夜にまぎれることもできず、山もなく、草も生えていないのっぺりとした大地なので、つまり青空トイレは不可能です。
計画的に12時半に洗顔して歯を磨いて小便してテントに戻ったら、美人ロシア人グループに声を掛けられ、宴会が始まりました。
豚肉のバーベキューと酒とチーズをご馳走になり、ロシアと日本について語り合い、深夜だというのに昼のように明るいごつごつした岬で、お互いに酔っぱらってしまいました。
歯磨き計画は台無しです。
前歯に豚肉を挿んで寝ました。
 
?本日の走行距離274キロ(合計5157キロ)
?Internet→なし

朝→パン
昼→ハンバーガー。祐子はキッシュ
夜→インスタントラーメン。汁がなくなってしまい、油そば風にて候

2009年7月13日(月)[ノールカップ→アルタ/ノルウェー]

朝一、トイレが開店前なのを承知で行ったら幸運なことに建物が開いてて喜び、一時間後祐子がお小水へ向かうと不幸なことに閉まってました。
このことから何を学ぼう。
基本、11時開店のトイレなので、約10時間も放尿、脱糞は能わず、キャンプは許すが、トイレは許さないノルウェーのさり気ない罠です。
 
ドイツ人のキリアンと彼の家を訪問する約束をし、ロシア人グループの美女たちは水着姿であらわに寝てたのでメモを残し、ノールカップを後にしました。
快晴です。
路上をうろうろするトナカイを舐めるように見て、右へ左へ上へ下へと人気の無い海岸線をなぞりました。
森林限界なので木が生えず、大地の起伏がはっきりわかります。
E69号線を南へ、E6号線を西へ。
雨が降ったり、止んだりです。
 
テントの中で動画を拾って見て、寝ました。
 
?本日の走行距離277キロ(合計5434キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

 


朝→ガソリンスタンドのホットドッグ
昼→ハンバーガー
夜→さば、と思われる魚に味噌をつけて焼いた。茄子の煮浸し

2009年7月14日(火)[アルタ→トロムソ/ノルウェー]

キャンプ場でナイフを紛失しました。
 
気の弱い雨がずっと降っています。
 
E6号線を50キロほど北上し、川のように長い入り江に沿って西へ走りました。
氷河に削られた入り組んだ寂しい海岸線の対面は、裾に少しだけ木が貼り付いた雪山が重なり連なり、灰色に霞んでいます。
海は波がなく妖しいです。
Burfjordという町で、ノルウェーの高い物価を象徴する1500円もするハンバーガーを食べました。
マクドナルドのほうが、好きです。
 
ちょいと前にボクらとすれ違うようにノールカップを攻めたチキチキさんの泊まったSkibonという町を目指してましたが、Storslettという町のツーリストインフォメーションで、フェリーが安くていいぞ、と薦められたので、ルートを変更しました。
Olderdalenからフェリーに乗り(大人二人とバイクで1433円)、30分ほどでLyngseidetへ。
Lyngseidetから西へ35キロ走って、Skarmunkenへ。
そこからまたフェリーに乗って(大人二人とバイクで1121円)、Breivikeidetへ。
Breivikeidetから西へ55キロ走って、北緯69度40分、まだまだ北極圏内のトロムソへ到着。
宿を探して二時間以上も街中を走り回りました。
高いか、満室ばかりでした。
トロムソは南極で一緒だったコーイチロー隊員の推薦する北の果て、スピッツベルゲン島の玄関口です。
わざわざこんな辺鄙なところまで来ましたが、もっと辺鄙なスピッツベルゲン島への飛行機に乗れるのか不安です。
予約もなにもしていないから...
 
?本日の走行距離322キロ(合計5756キロ)
?Internet→ホテルのWi-Fi(無料)


朝→パンと昨夜の残りの茄子の煮浸し
昼→ノルウェー名物、1,500円のハンバーガー。恐るべし
夜→トマトとベーコンのスパゲティ

危ないぞ、トナカイ(カリブー)/ノールカップの手前/E69号線/ノルウェー

ノールカップを目指してE69号線を走っていると、トナカイがうろうろしてます。
道路の真ん中で、考え事をしてたりします。
金縛りにあったような奴もいます。
トンネルの入り口で、ぼんやりしてるのもいました。
別名カリブー。
トナカイは、アイヌ語だそうです。
シカ科で唯一雄雌共に角が生え、一年毎に生え変わります。
だから角は珍しくありません、落ちてますから。
バイソンより清潔そうなところが、好きです。
 
↓信号を待ってるんじゃありません。
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うじゃうじゃいます。
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白い奴もいます。
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横顔はこんなです。
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正面です。
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親子です。たぶん...
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基本的に弱そうだけど、角は立派です。
ってか、角が立派でも弱そうに見えます。
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サヨナラ!
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〈写真〉2009年7月12,13日/ノールカップの手前/E69号線/ノルウェー

〈アミーゴ〉名前を忘れてしまったロシア人

 
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ノールカップでキャンプしてたら、4人組のロシア人に声をかけられ、バーベキューとお酒をご馳走になりました。
彼女は33歳。
ベラルーシ出身の警察官です。
眉毛が薄いけど美人でした。
全然美人に見えないのは、そうでない一瞬をとらえてしまったボクの腕の責任です。
すみません。
しかも名前を忘れていまいました。
ってか、全員の名前を覚えていません。
 
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名前どころか、歳も仕事も覚えてません。
夏休みが4週間もあるのに、皆のなかでは一番短かったです。
翌日、白に赤い模様のビキニ姿で股に枕をはさんで外で寝てました。
 
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左の彼はロシアからバイクに乗って来たんですが、一日に1000キロ以上走ったりするそうです。
ボクのアベレージは一日300キロくらいなので、ボクが三人束になっても彼に敵いません。
日露戦争に出なくてよかったです。
右の男性は、携帯電話のエンジニアです。
よくわからない英語を話してましたが、それはお互い様なんですが、なんだかとてもいい奴でした。
 
ちょうど司馬遼太郎の「ロシアのかたち」を読んでいたので、ロシアとアメリカの船がほぼ同時に日本にやってきたのは、1853年前後だよ、と言いたかったのに、1538年と間違えてしまい、語学力がないくせに無理な話題をふって、墓穴を掘って落っこちました。
 

〈写真〉2009年7月12日/ノールカップ/ノルウェー

〈アミーゴ〉ガスストーブを貸してくれたドイツ人

 
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ストーブのポンピングが馬鹿になってしまい、飯が食えないなぁと放心してたら、ドイツ人のキリアンがガスストーブを貸してくれました。
こっそり見てたようです。
ストーブの修理もしてくれましたが、直りませんでした。
47歳、長身。
妹がカナダのバンクーバーに住んでて、カナダをドライブしたことがあり、話が合いました。
ドイツ人って優しい人が多いねってお世辞を添付して言ったら、そうでもないんだよ、実はね、っと深刻な顔で語られましたが、理解できませんでした。
ドイツに寄ったら、家に来いよっと誘ってくれました。
そりゃ、もう、ぜひ、です。
 
犬、目つきが悪いです。
 

〈写真〉2009年7月13日/ノールカップ/ノルウェー

明日から本当の世界最北の町へ行ってきます

明日から五日間、北極点までたった1200キロの町、ロングイェールビーンへ行って来ます。
人よりシロクマが多いそうで、町の外へ出る場合、銃の携帯が義務だそうです。
そんなところです。
 
では。
 

2009年7月15日(水)[トロムソ二泊目/ノルウェー]

祐子の午前中は、不毛な家計簿の入力など。
ボクは日記やNHKを書いたりしてました。
午後、Polariaミュージアムで無料のスピッツベルゲンの映画を観て、水族館のぐるぐる泳ぎまわるアザラシは珍しくもないけど撮影しました。
魚屋風の作業着を着た女性スタッフによる磯ぎんちゃっくへの餌付けが、不思議とエロかったです。
セントロまで散歩して、ツーリストインフォメーションでスピッツベルゲンのキャンプ場でインターネットができるか訊いて、不可能だと教えられ、肩を落として宿へ戻りました。
昨日カリブーの角をくれた自転車野郎とピザ屋の前でばったり出会い、やぁと挨拶しましたが、立ち話をするほど話題が見つかりませんでした。
ネットでスピッツベルゲン行きの飛行機を手配し、ネットはできないけどキャンプ場に泊まることにしました。
世界最北のキャンプ場です。
寒いとは思いますが、あまり寒くありませんように。
ボクの寝袋は冬用ではありませんから。
 
イギリスの動画を途中まで観て、つまらないので寝ました。

?Internet→ホテルのWi-Fi(無料)

朝→ホテルの朝食。スイカがあったりして豪華です
昼→インスタントラーメンの海苔と乾燥ワカメ
夜→ソーセージと白菜のスープ

 

2009年7月16日(木)[トロムソ→ロングイェールビーン/ノルウェー]

朝早く起きてシャワーを浴びて、荷造りをして朝飯を食って、荷物とギターとスクーターを宿に預けて、バス停までとぼとぼ歩きました。
バイク用のカバンは持ちにくくて嫌になります。
お昼の飛行機でスピッツベルゲン島のロングイェールビーンという小さな町へ飛びました。
ここが世界最北の町です。
アイスランドより北です。
グリーンランドと似たようなもんです。
北極点までたった1200キロです。
思えば遠くへ来たもんです。
 
空港のすぐ前に広がるウラ寂しい海岸が、キャンプ場でした。
塀も囲いも何もありません。
好きな場所に自由にテントを張れます。
青年が肩に猟銃を背負って歩いて来ました。
「銃は借りるといいよ」
と教えてくれました。
銃、やっぱ要るのか...
カリブーが一頭、草を食んでました。
風が強くて、テントが吹っ飛びそうなので、ペグは持ち歩いてないから、大きな石でテントを補強しました。
それでもとても心配です。
寒々しい海岸に沿って70分も歩きましたが、ツーリストインフォメーションの玄関で靴を脱いだところ、可愛い女の子がやって来て、
「当館は二分後に閉まります。」
 
図書館でネットをして、食糧を買出しし、キャンプ場まで歩き始めましたが、また70分も歩くと凍えて遭難しそうなので、ヒッチハイクしました。
「すみません。キャンプ場まで」
 
?Internet→図書館のネット(無料)

朝→宿の朝食
昼→飛行機の昼食は有料だったので、食べなかったです
夜→トマトとベーコンのスパゲティ。我が家の定番です

 

2009年7月17日(金)[スヴァールバル諸島/スピッツベルゲン島/ロングイェールビーン二泊目/ノルウェー]

世界の最北、最果ての町ロングイェールビーンにいます。
南極の昭和基地より緯度が高い、極地です。
従って木が生えていません。
風が吹いているだけ、です。
  
昼飯を食べてから、空港内のレンタカー会社を訪ねました。
レンタカーは特別高くもないのですが、たとえ車を借りても、この島には道がほとんどありませんでした。
右へ進むか、左かです。
どちらもゴールはすぐです。
 
空港から出る750円もするシャトルバスでツーリストインフォメーションへ出かけ、各種極地探検ツアーを研究しました。
楽しみにしてた犬橇は、夏は道路を走るので(タイヤ付き)、それじゃぁ単なる馬車の犬仕様じゃないかと、即座に却下しました。
氷の洞窟を這う氷窟ツアーは、冬季限定のアトラクションでした。
炭鉱ツアーも危険だという理由で、思うに最近事故があったのでしょう、すでに中止になってました。
選択肢が少なくなり、明日のATVツアーをツーリストインフォメーションのパソコンから予約しましたが、送迎車のピックアップリストにキャンプ場がないので(この後、この問題が常につきまといます)、ツアー会社を直接訪ねてピックアップをお願いしました。
ネット予約した意味がありません。
 
海岸沿いを歩いてたら、カモメの強襲を受けました。
カモメは空中でホバリングして正確にボクらの頭を狙ってきます。
獰猛なカモメ撃退用に1メートルほどの棒が、道路脇に常備されていました。
シロクマならいざ知らず、カモメに殺されたんじゃ成仏できないです。
今日もヒッチハイクして帰りました。
 
晩飯後、テントの中で繕いもの大会です。
ボクのズボンのお股には、パンツさえ穿かなければバナナが垂れ下がるほどの大きな穴が空いてます。
工夫すればお尻も拭けます。
祐子の衣服はどれもこれも穴だらけです。
お気の毒です。
 
深夜、とはいえ白夜ですから真昼のように明るいのですが、痛そうな大粒の雨が降り出すわ、テントを飛ばしかねない風が唸るわで、極地の愛のない歓迎に暗澹たる思いで寝たものです。
 
祐子の寝袋は冬用なので暖かく、ボクのは「小春日和」程度です。
背中の寒気と尿意が生きてる証です。
トイレが遠いので、朝まで我慢する所存です。

?Internet→図書館のネット(無料)

朝→なし
昼→インスタントラーメン
夜→バターで鮭を焼き、もやしを炒め、粉末に牛乳とバターを入れてかき混ぜて作るマッシュドポテト、キュウリを食べました

2009年7月18日(土)[ロングイェールビーン三泊目/ノルウェー]

ATV車で炭鉱跡地を走りました。
他ではお目にかかれない極地の自然の真っただ中にいながら、雪山や氷河ではなく炭鉱跡地の砂利道を攻めるのは、いかがなものかといぶかしく思いながら。
借りたATV車はアクセル全開で時速85キロぐらいですが、冷気のつぶつぶが顔に突き刺さり、泣きながら走りました。
とりあえずシロクマの出演を願ってます。
15年前には、この近くで女性がシロクマに殺されたそうですが...。
 
7番炭鉱の丘から西側を見下ろせば、入り江にへばり付いたロングイェールビーンの町は、白黒の雪山と氷河に囲まれ、溜息ものです。
三か月ほどでいいから、生活してみたいです。
極夜の最盛期は、一日中一寸先は闇状態だそうです。
手探りで家を探すそうです。
街灯くらいないのでしょうか。
 
ATV会社のマーチン青年に、冬に戻るから月々60,000円くらいの安いアパートを探してくれと依頼しました。
お礼に寿司を握ると言ったら、ハイタッチで喜んでくれました。
お寿司、握れませんが...
 
セントロで土産物屋を物色して、スーパーで白菜ともやしを買い、ヒッチハイクして帰りました。
祐子のヒッチハイクも慣れたものです。
 
夜中、あまりの天気の良さに、西陽の明るさに、ほのかな暖かさに、キャンプ場の皆がカメラを手に辺りをうろうろしてました。
寝るには惜しいのです。
テントの中でパソコンして、本を読んで過ごしました。
もちろん懐中電灯は必要ないです。
 
ネットはしませんでした。

朝→パン
昼→レストランでカレーライス
夜→白菜と鮭の味噌スープと昨夜と同じ粉末のインスタントマッシュポテト

2009年7月19日(日)[ロングイェールビーン四泊目/ノルウェー]

今日、シロクマが撃たれて殺されました。
年に二頭ほど、撃たれるそうです。
 
ツーリストインフォメーションのパソコンで明日の氷河行きの小舟を申し込み、キャンプ場でピックアップしてくれるよう画策するも失敗し(日曜日なので事務所が開いてない)、アウトドアショップで調理道具を収納する小さなバッグを買ってから、カヤックにでかけました。
シーカヤックは初めてです。
XLサイズの巨大なジャケットとライフジャケットと厚い毛糸の靴下と長靴に着替え、若干の説明はほとんど理解できませんでしたが、灰色の冷たい海へ漕ぎ出しました。
舵が取れず、あれれれれっと流されたり、パドルが空振りしたり、水飛沫を祐子にかけたりしながら、蛇行しつつ漂うように対岸を目指し、もう勘弁してほしいと弱音を吐いたころ、浅瀬に乗り上げました。
絶望的に陰鬱な浜です。
浜のすぐ背後には一本の木も生えていない低い山が迫り、アイテムのほとんどない殺風景な土地に点々と建てられた十軒ほどの家が、世界の果てをどんよりと演出してました。
どんな理由があってこんな辺鄙なところに住むのでしょう、ここの住人。
夏こそ白夜ですが、冬は極夜、一筋の光も差し込まない完璧な闇が続きます。
狂わず自殺せず他人を殺さず、シャイニングせず。
とはいえ、ボクらがここで暮らすにはどうしたらいいのか、祐子と検討してます。
朽ちた建造物は倒産したロシアの会社の残骸で、釘が錆びた材木が大量に放置されていました。
海にはアザラシの小さな黒い頭が浮かんだり沈んだり。
地上数十センチほどの低空飛行をする白いカモメたちの一群。
草を食むトナカイが二頭。
彼らはシーズン限定でハンティングされる運命です。
巨大なジャケットの上にさらに巨大なジャケットを着込んで焚き火にあたり、ビスケットとコーヒーで休憩しました。
軽くジョギングして身体を暖め、カヤックに乗りました。
帰路、次第に大きくなる波に次々と襲われ、痺れるように冷たい水をかぶり、何気に船酔いしました。
7時間のツアーが5時間で終わったのですが、そんなことはどうでもいいです。
疲れました。
 
激しい風の吹く夜でした。
 
ネットはしませんでした。

朝→パンとソーセージともやし
昼→昨日のレストランでパスタとスープ
夜→ソーセージともやしのスープ

2009年7月20日(月)[ロングイェールビーン五泊目/ノルウェー]

昨夜から風が轟々と唸ってます。
郷々だと、ヒロミです。
 
ペグを打っていないボクらのテントは吹き飛ばされかねない重苦しい空気の中、ボクの「小春日和」用の寝袋は、凍死するには暖かすぎます。
ヒッチハイクしたドライバーのアドバイスは、ロングイェールビーンの冬は1月、2月、3月がいいそうです。
完全に真っ暗な極夜の1月、ピンク色にぼやけた2月、明るくなる3月です。
松任谷由実の「春よ、来い」を聴きたくなりました。
 
スーパーで食糧、アウトドアショップで小さな防水袋、郵便局とスーパーでシロクマの切手を買いました。
1時からの氷河行きの船は、強風のため中止となりました。
身を刺す寒さです。
飛行機の離発着も二時間以上遅れています。
なすすべもなくキャンプ場のリビングでだらだらと読書しました。
ジェイムズ・ジラード「遅番記者」。
祐子はハリーポッターの最終巻を読んでいます。
窓の外をキツネが歩いてました。
 
今日もネットはしませんでした。

朝→インスタントラーメンとソーセージともやし
昼→パンとソーセージとキュウリ
夜→ほぼ、同上

2009年7月21日(火)[ロングイェールビーン→トロムソ/ノルウェー]

今日も朝から烈風が吹き荒れてます。
There was a terrible wind.
重苦しい氷河の咆哮とテントのばたばた音と冷たいすきま風で、ゆっくり寝てられません。
遅い朝飯を済ませ、かじかむ手で荒れ狂う風の中でテントをたたみ、空港で本を読み、クッキーを食べ、飛行機に乗り込み、離陸した窓からロングイェールビーンの町を、スピッツベルゲン島を、スヴァールバル諸島を眺めました。
雲の白と氷河の白と山の黒と残雪の白と海の碧。
シロクマよ何処よ。
 
トロムソの街は秋晴れ。
まだ夏かもしれないけど。
洗濯して、部屋の中にロープを張って干しました。
 
?Internet→宿のWi-Fi(無料)


朝→パン
昼→食べない
夜→炒めたひき肉にチリビーンズの缶詰を混ぜて、水量を測り損ねて炊いたタイ米を食ったです

〈アミーゴ〉角をくれた陽気なチャリダー/トロムソ/ノルウェー

 
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このチャリダー、狂ったように陽気でした。
メーター振り切りでテンションが高かったです。
自転車にぶら下げてた角をくれました↓
 
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翌日、トロムソのピザ屋の前でも会ったので握手しときました。
そういえば、同じく自転車の彼女もテンションが高かったです。
 

〈写真〉2009年7月14日/トロムソ/ノルウェー

ヨーロッパ最北の地ノールカップ/マーゲロイ島/ノルウェー

 
この先↓が、ヨーロッパ最北の地、ノールカップです。
森林限界を越えているので、木は生えてません。
 
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祖末な木造家屋が、詩情を感じます。
左側の白いテントは、サウナです。
壁の色はみな同じ赤色です。
景観条例でもあるんでしょうか。
ノールカップは、北緯71度10分21秒です。
2005年の7月19日に制覇したアラスカのプルドーベイ(デッドホース)が北緯70度なので、1度ほど更新しました。
 
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岬でキャンプしました。
ちょっと歩けば断崖絶壁なので、夜中に寝ぼければ、人知れず死にます。
ノールカップの撮影必須のモニュメントです↓
 
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アラスカのプルドーベイと違って、人だらけなのが興ざめです。
 
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これは↓なんだかよくわかりません。
ま、それでも写真は撮ったりして。
 
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美しい夕陽です。
 
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白夜なので、陽は沈みません。
 
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〈写真〉2009年7月13日/ノールカップ/ノルウェー

アザラシとアシカとオットセイの区別ができません

 
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旅に必須の動物豆知識「アザラシとアシカとオットセイ」編。
アザラシの耳は、穴だけです。
体毛に模様がありません
アシカは耳があります。
体毛に模様もあります。
従って、ナシナシがアザラシ。
アリアリがアシカです。
っで、オットセイはどうなんだ?
 
ところで、ニューハーフも「ありあり」とか、「ありなし」とか書かれてたりします。
 

〈写真〉2009年7月16日/トロムソ/ノルウェー

北極点までわずか1200キロ!/ロングイェールビーン/スピッツベルゲン島/スヴァールバル諸島/ノルウェー統治


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北極点までわずか1200キロに迫る、北極探検の玄関口にあたる町が、ロングイェールビーンです。
アイスランドより遥かに北、グリーンランドとどっこいのスヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島にあります。
国際的には微妙な立ち位置で、スヴァールバル条約によりノルウェー統治下ですが、日本人がビザなしで滞在でき、商売もできます(極夜に来たコーイチロー隊員調べ)。
で、その商売の可能性を探るべく行って来ました。
 
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2005年7月のアラスカのプルドーベイ(デッドホース)が70度で、先週行ったノールカップが71度。
ここロングイェールビーンが、北緯78度。
一挙に更新しました。
これ以上北には、1000人以上の人が住む町がありません。最北の町になります。
人よりシロクマが多いです。
日が沈まない白夜と、日が昇らない極夜がそれぞれ4ヶ月ずつあります。
 
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町外れには上↑の標識が立ってて、銃の携帯が義務です。
猟銃を一週間借りると、玉が10発付いて70ユーロします。
シロクマも恐いけど、銃を持ち歩くのも恐く、手ぶらでこの先のキャンプ場へ歩いたりしてました。
 
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シロクマは年に二頭ほど、撃ち殺されるそうです。
ボクらがヒッチハイクした車に乗ってるとき、
「熊が殺された」
というニュースが運転手の携帯に入りました。
ちなみに携帯はバリバリOKです。
 
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カリブーよ、のんきに足の匂いなんか嗅いでると、シロクマに食われちゃうよ。
ぽろりと珍庫がぶら下がってます。
 
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キャンプ場は、風が容赦なく吹き付ける寂しい海岸にあります。
ボクらのテントです↓
 
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ペグが必要です。
ボクらは石を積みました。
 
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町の中心街です。
数軒のレストランと数軒の土産物屋とカフェ、銀行、郵便局、図書館(ここでネットしました。Wi-Fiが無料です)、美容室、スーパーがあります。
キャンプ場から片道4キロ、初日に歩いたら70分かかりました。
ボクら老夫婦には辛いので、もっぱらヒッチハイクしてました。
バスに乗ると片道750円。
バス代も辛い...
飛行機の送迎用のバスなので、一日二本くらいしかなく役に立ちません。
 
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ATV車に乗りました。
基本、炭坑跡地を走ります。
 
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↓犬ぞりの犬です。
写真を撮ってたら、何を勘違いしたのか隣りの犬と交尾を始めて、気恥ずかしくて息を潜めてしまいました。
どうしてボクが恥ずかしがらねばならぬのか。
 
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血が黒く固まったアザラシの干物です↓
誰が食べるのでしょうか。
メンドクサイのであえて質問はしませんでした。
 
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↑白夜の夜中の1時です。
ほとんど昼間と同じです。
寝る気になれませんでした。
 
入り江の対岸は、黒い山と白い大量の雪です。
 
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この島に上陸したオランダ人のウィレム・バレンツは、木が生えず雪と風だけの大地を前にして、喜んだのか絶望したのか。
 
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しばらくはイギリスとオランダの捕鯨基地になります。
そういえば、ここで会ったイギリス人の老人は昨夜クジラを食ったら美味かったと喜んでました。
でしょ。
 
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1890年からは、石炭の採掘が始まって人が定住します。
 
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島の南側は、暖流の影響で海は凍りません。
 
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冬の極夜、三ヶ月ほど住みたいと画策してます。
家賃4000クローネ(約60,000円)で安アパートを探してもらってます。
 
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この町を紹介してくれたコーイチロー隊員に感謝してます。
 
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〈写真〉2009年7月/ロングイェールビーン/スピッツベルゲン島/スヴァールバル諸島/ノルウェー領

ロングイェールビーンの経費概算/スピッツベルゲン島/スヴァールバル諸島/ノルウェー統治

 
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飛行機はSAS(Webサイト→)で、オスロか、トロムソから飛びます。
トロムソからの便は、一日一便。
料金は毎日微妙に違います。
ボクらの往路は、
1246クローネ。
復路は、
1231クローネ。
※1クローネは約14.5円
 
夏しか開いてない、っていうか年に二ヶ月くらいしか開いてない、世界最北のキャンプ場、ロングイェールビーンキャンピング(Longyearbyen Camping)
一人一泊90クローネ。
テントを借りると100クローネ。
シャワーは5分で10クローネ。
 
ゲストハウス 102(Gjestehuset 102)
鉱夫の寮だった建物です。
ドミトリー280クローネ(素泊まり)
シングル/ダブル475/790クローネ(朝食付)
 
キャンプ場から町の中心へは約4キロ。
一日二便(午後二時頃と午前二時頃)くらい。
空港のシャトルバスが、50クローネ。
タクシーは120クローネ。
 
カフェで昼飯を食べたら、65〜70クローネくらい。
ネットは図書館のWi-Fi(無料)。
猟銃は一週間で70ユーロ(玉10発付き)。
レンタカーは約800クローネ(24時間)。
 
★各種ツアー★
エスマーク氷河(Esmarkbreen)日帰りクルーズ。990クローネ
ATVツアー(3時間)。990クローネ
カヤック(7時間)。690クローネ
炭鉱ツアー『三番炭鉱』590クローネ(→中止)
犬ゾリ(Dog sledge)冬のみ。夏はソリではないです。890クローネ
氷窟探索(Ice caving)。冬のみ。690クローネ
ほか、いろいろ。
ツーリストインフォメーションで検索、予約できます。
キャンプ場は、ピックアップしてくれないので、個別に頼みましょう。
断られたりしましたが。
 
白菜一個20クローネ。
 

2009年7月22日(水)[トロムソ二泊目/ノルウェー]

五月病でしょうか、思いっきり七月ですが、闘志がみなぎらず、気力が充電されず、怠け癖が出て、宿に引きこもってました。
外こもりって奴です。
 

 
YouTubeで懐メロしながら、ノルウェーのフィヨルドや氷河を調べたり、ブログを書いたりしてました。
そんなんでもあっちゅー間に深夜の二時です。
時の過ぎゆくままににこの身をまかせ、
男と女が漂いながら、
落ちてゆくのも幸せだよと...

 

 
夕方に食料の買い出し。
ツーリストインフォメーションへ寄ったら、今日の担当は日本人の女性でした。
胸に日本の国旗と日本名があるのに、祐子は英語で話してました。
敢えて困難な道を行く後ろ姿を頼もしく見ていたものです。
 
?Internet→宿のWi-Fi(無料)


朝→宿の朝食
昼→クッキーとかパン
夜→昨夜の残りの豆料理にトマトとタマネギとピーマンとヤギのチーズを追加してカレー風味にしました。なんだかよくわからないものになりましたが、美味しかったです

2009年7月23日(木)[トロムソ→アンデネス/ノルウェー]

ノルウェーの本土から外れて、氷河でズタズタにされたノルウェー海のあまり人の住んでなさそうな辺鄙な島々を攻めてます。
地図の右上のポイントがヨーロッパの最北端、ノールカップです。
上へ伸びる黄色い線は、世界最北の町、ロングイェールビーンへ飛んだルートです。
左側のイラストが、今晩の宿泊地アンデネスです。
 
ピクチャ 1.jpg
 
いい陽気で、ほんのりと暖かく、幸せをくちゃくちゃ噛み締めてます。
826号線を氷河で削られた複雑怪奇な海岸線をぐねりぐねりとなぞりながら、内壁を化粧してなく冷たい水滴が滴るお化けトンネルをくぐり、橋を渡り、フェリーに乗り、ノルウェー海に挑むように走っています。
1時20分、1953年製の古いTRIUMPHに乗った四人組のノルウェー人達とBrensholmenからフェリーに乗り、島々を眺めて1時間ほどでBotnhamnへ。
四人組に、
じゃ、皆さんお元気で!
と挨拶して別れ、遠回りして小さな小さな島に家が密集して建てられたHusoy村へ走り、海辺のレストランでメニューの中で一番安い、しかし1,500円もするハンバーガーを食べました。
さすがノルウェー、遠慮なく物価が高いです。
節約を余儀なくされ、二人で一本のコカコーラを注文しましたが、無料だからと水を薦められました。
貧乏人に優しいレストランだと感謝してたら、先ほどのフェリーで一緒だったTRIUMPHの四人組がやって来ました。
じゃ、またお会いしましょうと挨拶してボクらは去りました。
しばらくセンターラインのない細い道をくねくねと走って、Gryllefjordからまたフェリーです。
TRIUMPHの四人組がどこからともなく現れて、再び呉越同舟しました。
フェリーでペットボトルのオレンジジュースを買ったら、420円もしやがって、ウキーっ!です!
1時間半ほどでアンデネスに到着し、例の四人組に、
Have a nice trip!
と爽やかな笑顔で別れましたが、一本道なので「一緒にツーリング」状態で、彼らの目的地もキャンプ場でした。
彼らのすぐ近所にテントを張り、まわりを見渡せば、フェリーで見かけた人がたくさんいました。
それにしても今晩のキャンプ場は、浜辺脇の見晴らしの良い、素晴らしいロケーションです。
ネットはバリバリだし、キッチンはきれいだし、安いし星五つです。
 
?本日の走行距離179キロ(合計5947キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→ホテルの朝食
昼→1500円もするハンバーガー。祐子はスープっぽいもの
夜→うどんらしき麺にピーマンと人参を入れて、出汁醤油で炒めました。それと太いソーセージ

2009年7月24日(金)[アンデネス→ボド/ノルウェー]

曇り空。
限りなく白い灰色の空。一面。
今日は辛かったです。
無口になりました。
 
TRIUMPHの四人組が手を振ってキャンプ場から去って行きました。
30分後、ガソリンスタンドで追いつきました。
別れと再会を繰り返し過ぎて、なんだか照れ笑いもでません。
82号線を南下し、比較的大きな街Sortlandで昼食。
この街は天気が良かったです。
E10号線を南西へ。
Melbuからフェリーに乗り、Fiskebolへ。
細長いLOFOTEN諸島です。
この辺からだんだん天気が悪くなりました。
寒いトンネルをくぐり、橋を渡り、フィヨルドの曲がりくねった海岸線をなぞり、雨がだんだんと強くなり、宿はなく、休憩もできず、走り続けました。
雨脚が強まるごとに口数が減ります。
たぶん絶景地帯なのですが、あたりの景色に気を配る余裕はゼロです。
グローブも靴もジャケットも濡れてしまい、宿はどこも満室で断られ、とうとう深夜のフェリーでこの島を脱出することにしました。
Cafeで雨宿りしてたら閉店だと追い出され、ヘルメットをかぶったまま雨の中でじぃーっと佇み、遅れて来たフェリーにはなかなか乗せてもらえず、乗船後は靴を脱いでソファーの上で膝を抱えてました。
冷たく寒いです。
深夜二時、上陸したBodoの街は霧に覆われてました。
酔っ払いと深い霧。
道に迷いながらもキャンプ場を探しだし、レセプションは閉まっているので、勝手にテントを張って寝ました。
やれやれです。
こんな日もあるさ。
 
?本日の走行距離332キロ(合計6279キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パン
昼→1500円もするハンバーガー。祐子は安いパンケーキ
夜→フェリーの中のピザ

2009年7月25日(土)[ボド→メビック/ノルウェー]

キャンプ場に連泊して濡れたものを乾かしたいけど、ネットがないので出発します。
昨夜の雨がテント内に侵入し、パソコンとカメラが濡れてしまいました。
超、ガビーン、です。
パソコン、特にMacへの浸水に、かなりうろたえてます。
壊れたら破産します。
乾いた下着に優しく包んで、何はともあれ暖房付きの宿探しです。
 
今日も雨で辛かったです、実際のところ。
深い霧。
霧霧霧。
重い霧にほとんど隠れた山、ちょいと見える山頂、集落、海峡。
橋は空中で消えてて、あの世への三途の「橋」の如くです。
涅槃行きの橋をいく度も渡り、映画「ミスト」の世界です。
超、神秘的です。
しかし堪能する余裕はゼロ。
宿はどこ?
 
狭い海峡に面した小さな町、Saltstraumenで昼食。
Cafeの窓から、いくつものうず潮が見えます。
白い鳥が渦に飛び込んで魚を獲り、上空で黒い鳥に獲物を浚われます。
税金か、みかじめ料か、あるいは元請けのマージンなのか、弱肉強食、厳しい世の中です。
遠い東京を思い出しました。
対岸は濃い霧に覆われて、山は一部分だけ姿を現しそして消え、橋は空で消え、家も消え、海峡も霞み、山水画のようです。
 
夕方、キャンプ場のキャビンを借り、暖房を最高温度に設定し、部屋中に濡れた荷物を広げました。
パソコンの復活を祈りながら。
読書。
祐子はネット。
 
?本日の走行距離166キロ(合計6445キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→食べない
昼→渦巻きレストランでハンバーガー。祐子はフィッシュスープ
夜→ビーンズにひき肉と玉ねぎとニンジンを入れて煮ました

2009年7月26日(日)[メビック二泊目/ノルウェー]

今日は移動しないで、Macを乾かします。
昨日から暖房の前において、縦にしたり横にしたりしてます。
 
ここのシャワー、すごくヌルイです。
5分間、150円もするのに。
しかもタイマーのカウント、超、早いです。
 
祐子は仕事。
ボクは読書。
動画、三昧。
天気良し。
最近読んだ本。
村上春樹「国境の南、太陽の西」
Rタロー君の蔵書から、野中広務「私は闘う」
 
18世紀のイギリスの自由主義経済学者アダム・スミスが、『国富論』の第一編において分業を論じている。それ以降、人は分業システムを理論的に定式化した。そして人は、信頼と責任をベースに仕事をすることを始めたのです。
やっぱ、分業って大切ですよね。
つくづくそう思います。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パンと卵焼き、バナナ
昼→インスタントラーメンとゆで卵
夜→昨夜の残り

2009年7月27日(月)[メビック→モイラナ/ノルウェー]

朝一番、先日の雨で濡れてしまったMacのスイッチをそっと優しく押してみました。
ぽちっと。
二呼吸ほどしてから、ぽよよよ〜んと起動し、心から喜んでいます。
誰に感謝したらよいものかわかりませんので、とりあえず、自分に感謝。
 
あれやこれやとぼやぼやしてたので、午後になってから出発しました。
一面の雲と霧です。
7.6キロのトンネルほか、トンネルを数本くぐりました。
一直線のトンネルは、安定した年金暮らしに似てはないか。
単調で気が狂いそうです。
それで北欧は老人の自殺が多いのだろうか。
 
ForoyからフェリーでAgskardetへ。
28キロで島を縦断して、Jekvikからフェリーに乗って、Kilboghamnへ。
約100キロ南下して、モイラナへ。
思うに、ノルウェーのフィヨルドの海岸線は想像以上に絶景です。
再び訪れたい国、ベスト5にランクインしました。
住みたい国の景色編では、カナダを抜いてナンバー1に躍り出ました。
ノルウェーの思わぬ躍進ぶりに自分で驚いてます。
 
モイナラの町の比較的安い宿で、
「今日は、町中のインターネットが不通なんだわ」
と言われましたが、キャンプ場ではバリバリでした。
どゆこと?
 
?本日の走行距離217キロ(合計6662キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パンと卵焼きとバナナ
昼→チキンとポテトの定食を二人で分けて食べました
夜→白菜とソーセージのスープにペペロンチーノ

<アミーゴ>収納上手なトライク(三輪車)

ドイツ人夫婦の乗ってたトライクです。
ヘルメットの乗ってるところがシートなので、けっこう低いです。
けど、この写真だとそう低くは見えないですね。
自分が運転することを想像するとちびりそうなほど、低かったですけど。
 
P7272070.JPG
P7272074.JPG
GIVIの大容量ハードケースを三個も搭載してます。
エンジンはフォルクスワーゲンから持ってきたと言ってました。
何ccって訊いたら、
28と答えました。
えーと、通じてないようです。
 

<写真>2009年7月27日/ノルウェー

風流な雑草屋根に憧れます/ノルウェー

 
P7272054.JPG
ノルウェー海のフィヨルドに沿って、島々と入り江をくねくね走ると、写真のような雑草屋根をよく見かけます。
冬の断熱効果がいいのでしょうか。
素敵です。
痺れます。
藤森照信教授の「ニラハウス」や「タンポポハウス」の原点ですかね。
宮崎駿氏の「二馬力」事務所の屋根にも雑草が生えてるそうです。

ボクが家を建てるとき(そんな日があるのだろうか)、無理くり真似ると思います。
狂ったようにひまわりを咲かせてみたい気もしますが、それはセンスないと思われます。
 

<写真>2009年7月27日/ノルウェー

2009年7月28日(火)[モイラナ二泊目/ノルウェー]

朝から雨。
ときおり豪雨。
キッチンに籠って、祐子は仕事。
ボクはブログ。
キッチンは暖房がないので寒いです。
夜、テントの中で動画を観て寝ました。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)
 

朝→パン
昼→お餅を焼いて、海苔醤油
夜→スパゲティ。ソースは缶詰。昨夜の残りのソーセージ

 

2009年7月29日(水)[モイラナ→Oysand/ノルウェー]

今日は老体に鞭打って、500キロ以上走りました。
急がないと、シェンゲン協定に間に合わなくなります。
そんな家庭の事情を抱えてます。
 
E6号線を南下すると、どんどん交通量が増えて来ました。
8.6キロのロングトンネルがありました。
トンネル内では、何もかも面倒くさくなって対向車に突っ込みたい衝動に駆られますが、なんとか堪えてます。
 
Trondheimの先でE39号線へ右折。
昼飯のハンバーガーですが、とうとう1800円になりました。
恐るべしノルウェーの物価です。
祐子の食べた貧相なソーセージ炒めも1200円したので、合計で3000円です。
そんだけお金を支払って、コーヒー一杯飲めませんでした。
若いカップルは、コーラを二杯にコーヒー、子供には牛乳を飲ませていましたが、どんだけブルジュアだというのでしょう。
ゆとり教育の弊害ですね、きっと。
 
テントの中から外界を眺めてたら、ニヤニヤした外人と目が合いました。
ノールカップでストーブを貸してくれた優しいドイツ人、キリアン氏とナニ嬢です。
偶然の再会です。
「やぁ、どーもどーも」
「いつ着いたの?」
「つい二時間前にさ」
「ボクらも二時間前に」
はははは...
意訳するとこんな感じです。
 
キャンプ場でぼんやり立ってたら、フィンランド人のおっさん、もしかしたらボクよりも若いかもしれない男性に声を掛けられました。
なんとなく気色悪い顔をしてて、舐めるような笑顔です。
まとわりつくような喋り方です。
品定めされてるような目つきです。
ボクと同じ右側にピアスがありました。
もしかして、あんたゲイ?
 
?本日の走行距離525キロ(合計7087キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料。けどコーヒーを飲んで300円)

朝→パン
昼→1800円のハンバーガー。祐子はソーセージ炒め。合計3,000円でコーヒーも飲めず
夜→トマトとベーコンのスパゲティ

 

2009年7月30日(木)[Oysand→Oppstryn/ノルウェー]

E39号線を西へ。
65号線を西南西へ。
Halsからフェリーに乗り、20分。
下船してE39号線。
Moldeで昼食。
とりあえず順調です。
走るほどにノルウェーの底力を堪能した一日です。
 
オンダルスネスから63号線を南下。
ガイドブックがないので、ネットで調べたノルウェーの必勝ルートでして、いわゆるノルウェーの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」と、ボクが今日から呼んでいます。
トロルスティーゲン(Trollstigen/「トロルの梯子道」と訳されるらしい)は、妙にたくさん観光客がいるからボクらも立ち寄ったのですが、11箇所の急勾配のヘアピンカーブの先は、風が吹き荒れるお寒い山頂で、眼下のフィヨルドは、喉が嗄れるまでに唸るほど、つまりは壮観、絶景、絶倫でした。
 
続くユネスコの世界自然遺産に登録されたガイランゲルフィヨルドもまた、無口になるほど声が出ませんでした。
1500m級の山に左右を挟まれたガイランゲルフィヨルドは、海岸線からは120kmも離れ、「フィヨルドの真珠」と賞賛されてますが、ヤクザの珍庫じゃあるまいし、と思ったりします。
それにしてもノルウェーは、「世界の真珠」です。
 
今晩のキャンプ場は、前は湖、後は氷河です。
左右は切り立った山。
なんということでしょう。
狼の遠吠えが欲しいところです。
 
?本日の走行距離447キロ(合計7634キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(24時間20クローネを無料にしてくれた)

朝→パン
昼→Burger King
夜→肉団子の缶詰にパン。ピクルス

 

世界最北の町やフィヨルドにテンション高いです/ノルウェー

 
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スピッツベルベン島の万年雪地帯やスヴァールバル諸島の北東方面が年中凍ってて、シロクマが多いそうです。
 
P7211927.JPG
ビルゲイツほど金持ちだったら、対岸に白い家を建てて、ヨットでスヴァールバル諸島をぐるりと一周したいところです。
 
P7211912.JPG
ボクらがテントを張った地面だけ、緑色です。
普通は、そこだけ草が枯れて茶色くなるんですけどね。
石はペグの代用です。
 
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世界の最北端の町ロングイェールビーンから戻り、ノルウェー海のフィヨルドを走りました。
海岸線がものすごく複雑になっているので、フェリーによく乗ります。
 
P7231937.JPG
無愛想な山がごろごろしてます。
 
P7231951.JPG
ちょいと寄り道して、小島のレストランで昼食を食べました。
あの小さな島に村のほとんどの家が密集してます。
右側に一直線に伸びる線が、防波堤兼道路です。
海はとても穏やかでした。
 
P7231971.JPG
いい天気です。
看板のような無粋なものはありません。
 
P7231973.JPG
苔のようにへばりつく緑。
 
P7241993.JPG
こんな感じの小さな入り江に沿って道は作られています。
 
P7242011.JPG
浜辺でキャンプです。
 
P7242015.JPG
ノルウェーらしくない白い浜辺もあったりします。
 
P7242031.JPG
P7272059.JPG
雑草屋根。
北欧って、いいセンスしてます。
 
P7252034.JPG
霧に霞む山。
にくいです。
 
P7252041.JPG
橋の向こう側が霧で隠れていたときがシャッターチャンスだったのですが、逃してしまいました。
 

毎日!写記写記ポリンキーが、久しぶりにup!

毎日!写記写記ポリンキー」が更新されました。
巨大な椅子の写真の丸い小さいのが、ボクです。
 

2009年7月31日(金)[Oppstryn→Byrkjelo/ノルウェー]

朝、テントの中で雨音を聞くと気が滅入りますが、今日は休みかと、密かに喜んでたりします。
雨。
けど三週間後にはシェンゲン協定外へ脱出しなくてならない身なので、馬車馬の如く走らねばなりましぇん。
馬。
雨脚の弱まった頃、嫌々ながら出発。
先を急いでいるにもかかわらず、大きく寄り道してヨステルダール氷河国立公園(The Jostedal Glacier National Park)のブリクスダ−ル氷河(BRIKSDALSBREEN/Briksdal Glacier)へ向かいました。
アルゼンチンのカラファテ越冬生活以来、氷河好きですから。
 
それにしても、雨、だんだん強くなります。
道、細くなります。
霧、深くなり、寒くなり、トンネルをくぐり、対面通行も出来なくなった頃、1200mの高さから落下する豪快な滝と、白く茶色く碧い氷河が現れました。
ヨーロッパでは最大級のヨステルダール大氷河の一角です。
奥へ奥へ奥へ歩いて、氷河にタッチして戻りました。
もはや雨は真剣に降ってます。
グローブが濡れ、靴が濡れ、景勝ルートを諦め、E39号線沿いの小さな町のキャンプ場のキャビンに逃げ込みました。
暖房全開で濡れた物を乾かさなくては。
祐子は夜中まで仕事。
 
?本日の走行距離131キロ(合計7765キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi

朝→パン
昼→ガソリンスタンドのホットドック
夜→クリームシチュー