2009年7月19日(日)[ロングイェールビーン四泊目/ノルウェー]
今日、シロクマが撃たれて殺されました。
年に二頭ほど、撃たれるそうです。
ツーリストインフォメーションのパソコンで明日の氷河行きの小舟を申し込み、キャンプ場でピックアップしてくれるよう画策するも失敗し(日曜日なので事務所が開いてない)、アウトドアショップで調理道具を収納する小さなバッグを買ってから、カヤックにでかけました。
シーカヤックは初めてです。
XLサイズの巨大なジャケットとライフジャケットと厚い毛糸の靴下と長靴に着替え、若干の説明はほとんど理解できませんでしたが、灰色の冷たい海へ漕ぎ出しました。
舵が取れず、あれれれれっと流されたり、パドルが空振りしたり、水飛沫を祐子にかけたりしながら、蛇行しつつ漂うように対岸を目指し、もう勘弁してほしいと弱音を吐いたころ、浅瀬に乗り上げました。
絶望的に陰鬱な浜です。
浜のすぐ背後には一本の木も生えていない低い山が迫り、アイテムのほとんどない殺風景な土地に点々と建てられた十軒ほどの家が、世界の果てをどんよりと演出してました。
どんな理由があってこんな辺鄙なところに住むのでしょう、ここの住人。
夏こそ白夜ですが、冬は極夜、一筋の光も差し込まない完璧な闇が続きます。
狂わず自殺せず他人を殺さず、シャイニングせず。
とはいえ、ボクらがここで暮らすにはどうしたらいいのか、祐子と検討してます。
朽ちた建造物は倒産したロシアの会社の残骸で、釘が錆びた材木が大量に放置されていました。
海にはアザラシの小さな黒い頭が浮かんだり沈んだり。
地上数十センチほどの低空飛行をする白いカモメたちの一群。
草を食むトナカイが二頭。
彼らはシーズン限定でハンティングされる運命です。
巨大なジャケットの上にさらに巨大なジャケットを着込んで焚き火にあたり、ビスケットとコーヒーで休憩しました。
軽くジョギングして身体を暖め、カヤックに乗りました。
帰路、次第に大きくなる波に次々と襲われ、痺れるように冷たい水をかぶり、何気に船酔いしました。
7時間のツアーが5時間で終わったのですが、そんなことはどうでもいいです。
疲れました。
激しい風の吹く夜でした。
ネットはしませんでした。
朝→パンとソーセージともやし
昼→昨日のレストランでパスタとスープ
夜→ソーセージともやしのスープ
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