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2009年6月 6日

2009年6月5日(金)[バンスカ・スティアビニカ(と、発音するかどうかは知らない)/スロバキア→ラバ・ニスナ(と発音するかどうかはわからないです)ポーランド]

朝一、NHKの原稿を送りました
ボクは何気に働き者です。
 
さて、問題は外の雨。
行くべきか、留まるべきか、走るべきか、寝るべきか、レストランでコーヒーをずるずる飲みながらぐだぐだ悩みました。
まぁしかし小雨だし、長袖を着て、タイツを穿いて、首にマフラーをぐるぐる巻いて出発。
529号線のスーパー田舎道を北へ進み、1号線の予想外の高速道路は110キロ制限を守り、59号線の山坂を右に左に上へ下へ走りました。
だんだんと交通量が増えてきました。
薪割りをしてる翁、ユンボを運転するおっさん、電池が切れたような老婆。
昨日は初日にしてスロバキアへの国境を越えましたが、今日もポーランドへ突破です。
一日一国。ヨーロッパは想像以上に狭いです。
国境事務所は錆び付き、ゲートのバーは切断され、両替所は閉鎖され、人気のない怪談スポットでした。
ポーランドの国境を過ぎた町チョチョロウ(と発音するかどうかは知りませんが)は、ごついログハウスがかなりしつこく並んでたり、五重塔のような四階建ての大きな木造家屋が多く、切妻屋根が少々風変わりな景観です。

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でっぷりと肥えた牛たちは、パラグアイのあばら骨が数えやすいほど痩せた牛を思い出させました。
町中をロバが、人生に疲れたと言いたげにとぼとぼと歩いてました。
交通量の少ない住宅地を突き抜ける958号線から、28号線へ抜け、ラバ・ニスナ(と発音するかどうかはわからないです)の美しい丘の麓の宿に泊まりました。
英語は一切通じません。
ボクらはドイツ語を話せません。
暖房が入りません。
トイレのドアが閉まりません。
けど、新築です。
 
?本日の走行距離233キロ(合計413キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)

 

朝→昨夜の残りのパン
昼→ボクはポーク。祐子はチーズとベーコンのスープ。激美味!
夜→昨夜の残りのパン

 

2009年6月 7日

2009年6月6日(土)[ラバ・ニスナ(と発音するかどうかはわからないです)→オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)/ポーランド]

ベーコン入りスクランブルエッグとコーヒーで朝食(昨夜、宿のおっさんに朝食込みと言われたけど、なんせ英語が通じないし、今朝はメニューを渡されるし、本当に無料なのか疑問の余地が大有りです)を済ませ逃げるように出発したのに、もう11時でした。
宿の娘さんの一人は恐ろしく無愛想なんですが、昨夜から今朝に至るまで空色のパンツがジーンズからはみ出てました。
 
28号線を一度南へ戻り、そのまま西進して44号線に入り、強制収容所のアウシュヴィッツで有名な町、オシフィエンチム(ドイツ語名がアウシュヴィッツ)へ。
町には着いたものの、強制収容所がどの辺にあるのかわかりません。
町の人に尋ねようにも、強制収容所って、英語で(あるいはドイツ語で)何て言うのかわかりません。
ガイドブックのない旅は、かように不便です。
下調べの足りないボクらは、かようにして途方に暮れます。
 
宿を探して昼飯も食わずに三時間ほど町中を走り回りました。
宿は満室か、高いか、ネットがありませんでした。
強制収容所に相応しい重い雲が立ちこめた、今にも雨が降りそうな冷たい風の吹く薄暗い天気でした。
 
スーパーで食料を買い、宿の共同キッチンで夕食を作り、ネットで明日の強制収容所の情報を集めます。
 
?本日の走行距離175キロ(合計588キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)だけど部屋では不可。リビングでケーブル可

 

朝→パン
昼→食べない
夜→グリコさんのお手製味噌で豚肉を焼いた

 

2009年6月 8日

2009年6月7日(日)[オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)二泊目/ポーランド]


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今日は、ヨーロッパで一番行きたい所ダントツナンバーワンの「アウシュビッツ」見学(詳しくはココ→)です。
9時から第一強制収容所の博物館をじっくり観て、昼飯を食べ、第二強制収容所へ移動しました。
たっぷり歩いて、スーパーに立ち寄って、宿へ帰りました。
 
?本日の走行距離16キロ(合計604キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)だけど部屋では不可。リビングでケーブル可
 

朝→パンとバナナとみかん
昼→アウシュビッツの駐車場の前のレストランで、ボクはスパゲティ。祐子は肉類とポテト
夜→ベーコンを焼いたものとコーンスープとトマトのサラダ

 

2009年6月 9日

2009年6月8日(月)[オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)→オスロウ/ポーランド]

ぞろ目の44号線からぞろ目の11号線に入り、ひたすら北上します。
北のヴィエルコポルスカ(ヴィエルコポルスキエ)県の県庁所在地ポスナンには、祐子の友達のポーランド人娘、ドミニカが住んでいます。
火曜日に遊びに行く約束をしています。
スチューデントホームを無料で手配してくれたそうです。
 
強制収容所を後にしてオシフィエンチムの郊外を走ると、山の中のバイパスの道路脇にミニスカートを穿いて、胸の谷間をぐいっと目立たせた娼婦が、ぽつりぽつりと立っていました。
ポーランド人の男は、月曜日の午前中から遊ぶのでしょうか。
月曜日の午前中って、会議とかないのでしょうか。
そんな緩んだ性根で、週末まで闘えるでしょうか。
 
祐子がポーランド語で書かれたポーランドの地図という宝の地図みたい難解なものを必死に睨んで、有料道路を避けたルートを組みますが、あっさりと道路工事にぶつかり、思うようには進めません。
努力と結果は比例しないものですね。
 
ポーランドは宿が少ない気がします。
今日は、宿探しに苦労しました。
で、苦労して見つけた今晩のホテルは、オスロウの町のセントロに面した最高の立地です。目の前にお洒落なカフェがたくさんあります。
部屋も奇麗だし、レセプションの女性も可愛いです。
なのに約22ユーロ(約2,888円)と、付近ではだんぜん安かったです。
 
?本日の走行距離274キロ(合計878キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)


朝→パンとバナナ
昼→久しぶりのマクドナルドが嬉しかったです
夜→宿の隣りのコンビニで買った、パン、チーズ、サラミ。節約してます

 

2009年6月9日(火)[オスロウ二泊目/ポーランド]

薬師丸ひろ子の誕生日です。
おめでとう45歳。
 
朝っぱらから雨です。
雨の日は走らないという家訓を守り、お昼過ぎに会う約束をしていたポスナンに住むドミニカに電話して、今日の移動はお休みにします。
祐子は仕事にかかりました。
30分おきに教会の鐘が鳴り、正午にはトランペットが静かに流れました。
昼飯を食べて、町内を散歩。
雨は強くなり、弱くなり、やがて止み、陽が出て、また降り出し、風が強くなり、21時になってもまだ薄暗い程度に明るいです。
祐子は、仕事に追われています。
ボクはブログの整理と仕事です。
NHKの原稿を送りました。
とにかく一日中、仕事でした。
 
?本日の走行距離ゼロキロ(合計878キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料。なぜかウィンドウズ機では接続が悪いです)

朝→パンとバナナ
昼→近所でポーランド料理のスープとサンドイッチ。100%英語が通じません
夜→ケバブのお持ち帰り。買い過ぎて反省してます

 

2009年6月10日

2009年6月10日(水)[オスロウ→ポスナン/ポーランド]

石畳の広場と教会に鳩がよく似合います。
薄曇りがまたよいです。
お昼頃、出発。
11号線から92号線、北へ。
交通量が増えて、2、3台まとめて追い越す豪快ぶっこ抜き派が、恐いです。
こいつら、車間距離が狭いです。
 
ポーランド人の友達ドミニカが手配してくれたポスナンのシェアハウスにたどり着いたのが、16時。
10畳くらいの陽あたりの良い部屋を無料で借してくれました。
大きなソファベッドが二つ、両側に引出が付いた大きな木造机がひとつ、大きなタンスがふたつ、その他本棚や棚が置いてあるけど、持て余すくらい余裕の広さです。
正規料金で借りると、一週間60ドルくらいだそうです。
ネットの設定に苦労して、スーパーで食糧の買出しをして、ドレッドヘアのルドウィックと唇が赤いラデックとドミニカの五人で、バスに乗ってセントロへ繰り出し、途中激しい雨に見舞われ、安いポーランド料理を食べて、甘い味のビールFortunaで乾杯しました。
なぜかポーランドで日本のお線香「「沈香 好文木」」が流行しています。
 
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ラデックの英語がわかりにくいけど、時々甲高い声でオドケル愉快な青年です。
ルドウィックはボク以上に英語が話せず、ポーランド語で早口です。
ドミニカの話すスペイン語はわかりやすいです。
深夜営業のバス停までずいぶん歩き、深夜営業の出店で40センチくらいの長さのピザっぽいパン、ザピカンカを食べました。
こりゃ工夫すれば日本でも流行するぞ!
と誰もが思うようなことをボクも思ったりしたものです。
世の中はそんなに簡単ではありません。
 
?本日の走行距離133キロ(合計1011キロ)
?Internet→シェアハウスのケーブル。設定が必要でウィンドウズ機のみ接続

 

朝→パンとサラミ(美味いです)とカマンベールチーズ
昼→レストランでゆるくて薄味のスパゲティ。失格です。祐子はスープ
夜→ポーランド料理。芋と小麦粉を混ぜて丸めて茹でたもの

 

2009年6月12日

2009年6月11日(木)[ポスナン二泊目/ポーランド]

小柄で眼と眼の間が狭い肉食動物系の顔をしたケイティは村上春樹を読み、X JAPANを聴きます。
本に村上春樹とサインしてあげたら、たいそう喜んでくれました。
 
午前中、ルドウィックに洗剤を頂いて洗濯。
祐子はドミニカの黒い指輪を作り始めました。
カメラマンを目指しているルドウィックの車で、ノーブラのアンナと4人でセントロへお出かけです。
今日のポーランドは祭日です。
白いドレスを着た子供たちがお花を撒いて歩く、カトリックの祭りです。
街のシンボルである二匹のヤギの古いカラクリ人形と、金がふんだんに使われた豪勢な教会を見て、散歩しながら家賃6万円のドミニカのアパートメントへ。
白菜を切って、ニンジンを切って、ピーマンを切って、キュウリを切って、にんにくを切って、玉ねぎを切って、オリーブオイルでひたすら炒めます。
ポーランド料理かと思ったら、味付けはボクの仕事でした。
無国籍野菜炒めと白菜のサラダとご飯に、麦を炊いた(?)ようなカシャグリターナです。
 
ルドウィックの秘密の場所、ポスナンの街が一望に見渡せるイリーガルなポイントへドライブしました。
建築途中で放置された森の中の廃墟で、柵が張り巡らされた立入禁止区域です。
残念ながら警備員に見つかり、忍びこめませんでした。
廃墟のまわりには、気持ち悪くなるほど大きなかたつむりが、目眩がするほどたくさんいました。
 
さらにドライブして、隕石が落ちた穴を見に行きました。
小雨降る暗い森の中の泥道を歩きました。
隕石の穴には、緑色の水が溜まっていてかなり不気味です。
 
ボクらの部屋で、ズブロッカ(バイソングラスが入ったポーランド産が由緒正しいです)とリンゴジュースで乾杯し、ルドウィックのお手製のワインを飲み、ルドウィックのMAMIYAの古いカメラを見て、甘い香りの水煙草を吸い、ルドウィックは巨大なディジュリドゥを吹き、ボクのギターでコラボです。
 
ドミニカからたくさんのポーランドのお菓子と、薬にもなるというスペシャルなウォッカを頂戴し、バス停まで見送りました。
ラディックから、スープの素をたくさんいただきました。
ルドウィックから、ポーランドミュージックのCDをいただきました。
ポーランド人って、とても優しいです。
 
外の気温は13度です。
洗濯ものは乾きませんでした。
 
?Internet→シェアハウスのケーブル。設定が必要でウィンドウズ機のみ接続
 

朝→パンとサラミとカマンベールチーズ、みかん
昼→ドミニカの家で、野菜炒めと白菜のサラダ
夜→ドミニカからもらったチーズのスープとソーセージを茹でた。ソーセージが美味いです

 

2009年6月13日

2009年6月12日(金)[ポスナン→ノウェ・ミサト・ウバヴォスキ(と発音するかどうかは知りません)/ポーランド]

今日は風が強くかなり涼しいです。
ルドウィックがドミニカからの伝言を伝えてくれますが、なんせルドウィック、さっぱり英語が話せないので、詳細も概略も意味不明です。
伝言ゲームは苦笑いで終了となりました。
そんなルドウィックに見送られて、出発。
5号線、15号線と北東へ走ります。
メンドクサイので、ワルシャワに行くのは止めました。
っていうか、ワルシャワに何があるのかわかりませんねん。
ヨーロッパを走って初めてバイク野郎をたくさん見ました。
↓ガソリンスタンドに駐車されてた戦闘機。
 
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ポーランドはソ連一派だったことを考えると、この戦闘機はミグなんでしょうか。
でも尾翼は小さいし、主翼は三角じゃないし、違うメーカーのような気がします。
  
?本日の走行距離★★★キロ(合計★★★キロ)
?Internet→宿のWi-Fi(無料)
 

朝→パンとサラミとカマンベールチーズ
昼→マクドナルド。発見すると寄らずにいられないです。ボクはビッグマック。祐子はフィレオフィッシュ。定番です
夜→パンとサラミとカマンベールチーズとピクルス

 

2009年6月14日

2009年6月13日(土)[ノウェ・ミサト・ウバヴォスキ(と発音するかどうかは知りません)→オルシェン/ポーランド]

朝、窓の外は雨。
雨が降ると気落ちしますが、しめしめ今日は休めるわいと密かに喜んだりもします。
「雨天は走らず」の家訓に従い、レセプションの二の腕の妙に太い女性に今晩も泊まりたいと身振り手振りでお願いしたら、
「予約で満室です」
と、身振り手振りと解読不可のポーランド語で拒否られました。しかも
「ちなみに今夜はお祭りがあるので、町中のホテルは全部いっぱいです」
町ぐるみの完全拒絶です。
 
お昼ちょっと前にいやいや出発しても、豪雨に負けてレストランですぐに休憩しました。
もう全身はずぶずぶに濡れてます。
小雨になると走り出し宿を見かけては停車して値段を訊きますが、高いか満室かネットがありません。
沿道の看板に誘われて森の中の泥道を延々と行けば、心細くて泣きそうになったころ、どうして人はこんなところに住まねばならぬのか、といった人里離れた宿で豪雨の結婚式があったりしました。
結局雨には勝てず、暖房が入り(今までの宿の暖房は動きません。たぶん季節柄...)、冷蔵庫があり、テレビは薄型で、湯沸かしポットがある4,000円くらいの高級ホテルに宿泊しました。
こんな高級な部屋に泊まれるなんて、と、祐子とふたり、幸せを噛み締めています。
若い頃、一生懸命働いたおかげだと自分たちに感謝したりしました。
そして深夜まで仕事をしました。
 
?本日の走行距離97キロ(合計1,361キロ)
?Internet→ホテルのWi-Fi

 

朝→宿のパン。ハムが三種類、チーズは二種類、ソーセージと意外に豪勢なり
昼→ポーランドの細長いピザっぽい食べ物ザピカンカ。祐子は餃子のようなもの
夜→昨夜の残りのパンとカマンベールチーズとサラミとピクルス。祐子は10センチほどのピクルスを一挙に三本も食べます。病気じゃないだろうか

 

2009年6月14日(日)[オルシェン二泊目/ポーランド]

雨は降っていないのだけれど、スクーターに股がって能天気に走る気分になれません。
黒い雲と東欧の暗い社会主義的秘密警察イメージがネガティブにコラボってまして、どーもウキウキしてきません。
よって、今日の移動はお休みとさせていただきます。
ここのホテルは高いので(一泊4,000円)、せめて精一杯お仕事に邁進する所存です。
でないと気が咎めて落ち着かない貧乏性です。
終日、仕事。
特に祐子。
働く。
NHKの原稿を送りました。
 
真夜中、Rタロー君から貰った宮沢章夫「牛への道」でひつこく爆笑する祐子。
近所迷惑です。
 
?Internet→宿のWi-Fi(無料)
 

朝→一昨日の夕食の残りのパンと粉スープとピクルス。祐子は10センチほどのピクルスを三本もばりばり食べました。死ぬんじゃないだろうか
昼→マクドナルド
夜→ポーランド製と思われるカップ麺。お湯を注いでスプーンでかき混ぜて作るインスタントマッシュポテト。ハム。祐子がピクルスをぼりぼりと数本も逝っちゃいました。食い過ぎで死ぬんでなかろか

 

2009年9月 2日

ヨーロッパ製のカップ麺と粉末マッシュポテト

 
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ポーランドで食べた日本製じゃない、カップ麺です。
製造国を調べましたが、字が小さくて読めませんでした。
老眼鏡をかければ、読めたと思います。
麺はイマイチでしたが、チャーシューに似た肉が美味しかったです。
 
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粉末のマッシュポテトです。
これは手軽で美味しく、重宝しました。
水と牛乳とバターを突っ込んで、かき混ぜるだけです。
日本でも売ってるのだろうか。
 

〈写真〉2009年6月14日/オルシェン/ポーランド