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2009年7月 4日

2009年7月11日(土)[イバロ→カラショク/ノルウェー]

快晴。
トナカイ多し。
ゴールドウィング多し。
ハンガリー人のおっさんに薦められた国立公園へ寄り道。
「フィンランド・ゴールドウィング・クラブ」が、国立公園の湖に大集結してました。
ノルウェーに入国。
疲れたので、あまり走らず。
キャンプ場のネットで、hotmailが見られないのは何故?
キャンプ場のお姉さんが、チャイナドレスを着ているのは何故?
キャンプ場のトイレは、小便をするのが困難なほど、蠅多し。
放水中に蠅を払うと、的から外れてしまい、攻撃を緩めるとホースが危険です。
ビールを飲んでネットして動画を見て本を読んで寝ました。
巨大な白テントのサウナに入りたかったような気がします。
 
?本日の走行距離252キロ(合計4883キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(350円/一日)

 


朝→パン
昼→ドライブインでハンバーガー。祐子は肉団子
夜→ソーセージと出汁と醤油と野菜で和風スパゲティ

2009年7月12日(日)[カラショク→ノールカップ/ノルウェー]

晴天に感謝してます。
E6号線を北上、E69号線もひたすら北へ。
今日は、道がなくなるまで走ります。
目指すはヨーロッパ最北の地、マーゲロイ島です。
2009年度の旅、小さな山場を迎えています。
2.9キロ、500メートル、6.9キロ、190メートル、4.49キロのそこだけ冬のままの極寒のトンネルをくぐりました。
鳥目のボクにはトンネルは鬼門で、風水的にアレです。
アクセルを握る手に無駄な力を込めて、なで肩を怒り肩にシフトアップして極度に緊張しながら走ってたら、凍るように冷たい水滴が目に入って、金玉が縮みましたで候。
だからトンネルは嫌いです。
トナカイにこっそり近寄ったり、汗臭いはずなのに爽やかなチャリダーを追い抜かしたり、すれ違うライダーに妙な笑顔で手を振ったりしました。
フィヨルドの静かな海岸線にまばらに立つ赤茶色の小さな家と、人気のない入り江の組み合わせは、絵のように美しいです。
 
夕方、北緯71度10分21秒に到着。
記念撮影。
ちなみに南極の昭和基地が南緯69度です。
抜きました。
ノールカップの岩だらけの岬にテントを張りました。
インスタントラーメンを食べようとストーブをいぢくってたら、壊れてしまいお湯を沸かせません。
呆然とするボクらをどこかで盗み見してたのでしょう、背の高いドイツ人がガスストーブを貸してくれました。
しかもドイツに寄ったら、家に寄りなさいと言ってくれました。
重ね重ねのありがとう。
 
崖の一番先の超危険な地点まで、のこのこ歩く恐れを知らない祐子に「危ないぞ、君!」と制止しましたが、抑止力はありませんでした。
落ちても助けるもんか、と呟いたりしたものです。
沈まない太陽を、西から東へさり気なく移動する太陽を眺めて過ごしました。
ちまたの噂では、太陽は一度海に沈んだそうです。
クライマックスを見過ごしてしまい、今さらながらに自分たちの節穴に驚いています。
 
岬でキャンプをすると、トイレは夜中の一時までしか使えません。
ここにノルウェーの底意地の悪さが潜んでます。
森林限界を越しているので木が一本もなく、また白夜なので闇夜にまぎれることもできず、山もなく、草も生えていないのっぺりとした大地なので、つまり青空トイレは不可能です。
計画的に12時半に洗顔して歯を磨いて小便してテントに戻ったら、美人ロシア人グループに声を掛けられ、宴会が始まりました。
豚肉のバーベキューと酒とチーズをご馳走になり、ロシアと日本について語り合い、深夜だというのに昼のように明るいごつごつした岬で、お互いに酔っぱらってしまいました。
歯磨き計画は台無しです。
前歯に豚肉を挿んで寝ました。
 
?本日の走行距離274キロ(合計5157キロ)
?Internet→なし

朝→パン
昼→ハンバーガー。祐子はキッシュ
夜→インスタントラーメン。汁がなくなってしまい、油そば風にて候

2009年7月13日(月)[ノールカップ→アルタ/ノルウェー]

朝一、トイレが開店前なのを承知で行ったら幸運なことに建物が開いてて喜び、一時間後祐子がお小水へ向かうと不幸なことに閉まってました。
このことから何を学ぼう。
基本、11時開店のトイレなので、約10時間も放尿、脱糞は能わず、キャンプは許すが、トイレは許さないノルウェーのさり気ない罠です。
 
ドイツ人のキリアンと彼の家を訪問する約束をし、ロシア人グループの美女たちは水着姿であらわに寝てたのでメモを残し、ノールカップを後にしました。
快晴です。
路上をうろうろするトナカイを舐めるように見て、右へ左へ上へ下へと人気の無い海岸線をなぞりました。
森林限界なので木が生えず、大地の起伏がはっきりわかります。
E69号線を南へ、E6号線を西へ。
雨が降ったり、止んだりです。
 
テントの中で動画を拾って見て、寝ました。
 
?本日の走行距離277キロ(合計5434キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

 


朝→ガソリンスタンドのホットドッグ
昼→ハンバーガー
夜→さば、と思われる魚に味噌をつけて焼いた。茄子の煮浸し

2009年7月14日(火)[アルタ→トロムソ/ノルウェー]

キャンプ場でナイフを紛失しました。
 
気の弱い雨がずっと降っています。
 
E6号線を50キロほど北上し、川のように長い入り江に沿って西へ走りました。
氷河に削られた入り組んだ寂しい海岸線の対面は、裾に少しだけ木が貼り付いた雪山が重なり連なり、灰色に霞んでいます。
海は波がなく妖しいです。
Burfjordという町で、ノルウェーの高い物価を象徴する1500円もするハンバーガーを食べました。
マクドナルドのほうが、好きです。
 
ちょいと前にボクらとすれ違うようにノールカップを攻めたチキチキさんの泊まったSkibonという町を目指してましたが、Storslettという町のツーリストインフォメーションで、フェリーが安くていいぞ、と薦められたので、ルートを変更しました。
Olderdalenからフェリーに乗り(大人二人とバイクで1433円)、30分ほどでLyngseidetへ。
Lyngseidetから西へ35キロ走って、Skarmunkenへ。
そこからまたフェリーに乗って(大人二人とバイクで1121円)、Breivikeidetへ。
Breivikeidetから西へ55キロ走って、北緯69度40分、まだまだ北極圏内のトロムソへ到着。
宿を探して二時間以上も街中を走り回りました。
高いか、満室ばかりでした。
トロムソは南極で一緒だったコーイチロー隊員の推薦する北の果て、スピッツベルゲン島の玄関口です。
わざわざこんな辺鄙なところまで来ましたが、もっと辺鄙なスピッツベルゲン島への飛行機に乗れるのか不安です。
予約もなにもしていないから...
 
?本日の走行距離322キロ(合計5756キロ)
?Internet→ホテルのWi-Fi(無料)


朝→パンと昨夜の残りの茄子の煮浸し
昼→ノルウェー名物、1,500円のハンバーガー。恐るべし
夜→トマトとベーコンのスパゲティ

2009年7月15日(水)[トロムソ二泊目/ノルウェー]

祐子の午前中は、不毛な家計簿の入力など。
ボクは日記やNHKを書いたりしてました。
午後、Polariaミュージアムで無料のスピッツベルゲンの映画を観て、水族館のぐるぐる泳ぎまわるアザラシは珍しくもないけど撮影しました。
魚屋風の作業着を着た女性スタッフによる磯ぎんちゃっくへの餌付けが、不思議とエロかったです。
セントロまで散歩して、ツーリストインフォメーションでスピッツベルゲンのキャンプ場でインターネットができるか訊いて、不可能だと教えられ、肩を落として宿へ戻りました。
昨日カリブーの角をくれた自転車野郎とピザ屋の前でばったり出会い、やぁと挨拶しましたが、立ち話をするほど話題が見つかりませんでした。
ネットでスピッツベルゲン行きの飛行機を手配し、ネットはできないけどキャンプ場に泊まることにしました。
世界最北のキャンプ場です。
寒いとは思いますが、あまり寒くありませんように。
ボクの寝袋は冬用ではありませんから。
 
イギリスの動画を途中まで観て、つまらないので寝ました。

?Internet→ホテルのWi-Fi(無料)

朝→ホテルの朝食。スイカがあったりして豪華です
昼→インスタントラーメンの海苔と乾燥ワカメ
夜→ソーセージと白菜のスープ

 

2009年7月16日(木)[トロムソ→ロングイェールビーン/ノルウェー]

朝早く起きてシャワーを浴びて、荷造りをして朝飯を食って、荷物とギターとスクーターを宿に預けて、バス停までとぼとぼ歩きました。
バイク用のカバンは持ちにくくて嫌になります。
お昼の飛行機でスピッツベルゲン島のロングイェールビーンという小さな町へ飛びました。
ここが世界最北の町です。
アイスランドより北です。
グリーンランドと似たようなもんです。
北極点までたった1200キロです。
思えば遠くへ来たもんです。
 
空港のすぐ前に広がるウラ寂しい海岸が、キャンプ場でした。
塀も囲いも何もありません。
好きな場所に自由にテントを張れます。
青年が肩に猟銃を背負って歩いて来ました。
「銃は借りるといいよ」
と教えてくれました。
銃、やっぱ要るのか...
カリブーが一頭、草を食んでました。
風が強くて、テントが吹っ飛びそうなので、ペグは持ち歩いてないから、大きな石でテントを補強しました。
それでもとても心配です。
寒々しい海岸に沿って70分も歩きましたが、ツーリストインフォメーションの玄関で靴を脱いだところ、可愛い女の子がやって来て、
「当館は二分後に閉まります。」
 
図書館でネットをして、食糧を買出しし、キャンプ場まで歩き始めましたが、また70分も歩くと凍えて遭難しそうなので、ヒッチハイクしました。
「すみません。キャンプ場まで」
 
?Internet→図書館のネット(無料)

朝→宿の朝食
昼→飛行機の昼食は有料だったので、食べなかったです
夜→トマトとベーコンのスパゲティ。我が家の定番です

 

2009年7月21日(火)[ロングイェールビーン→トロムソ/ノルウェー]

今日も朝から烈風が吹き荒れてます。
There was a terrible wind.
重苦しい氷河の咆哮とテントのばたばた音と冷たいすきま風で、ゆっくり寝てられません。
遅い朝飯を済ませ、かじかむ手で荒れ狂う風の中でテントをたたみ、空港で本を読み、クッキーを食べ、飛行機に乗り込み、離陸した窓からロングイェールビーンの町を、スピッツベルゲン島を、スヴァールバル諸島を眺めました。
雲の白と氷河の白と山の黒と残雪の白と海の碧。
シロクマよ何処よ。
 
トロムソの街は秋晴れ。
まだ夏かもしれないけど。
洗濯して、部屋の中にロープを張って干しました。
 
?Internet→宿のWi-Fi(無料)


朝→パン
昼→食べない
夜→炒めたひき肉にチリビーンズの缶詰を混ぜて、水量を測り損ねて炊いたタイ米を食ったです

ヨーロッパ最北の地ノールカップ/マーゲロイ島/ノルウェー

 
この先↓が、ヨーロッパ最北の地、ノールカップです。
森林限界を越えているので、木は生えてません。
 
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祖末な木造家屋が、詩情を感じます。
左側の白いテントは、サウナです。
壁の色はみな同じ赤色です。
景観条例でもあるんでしょうか。
ノールカップは、北緯71度10分21秒です。
2005年の7月19日に制覇したアラスカのプルドーベイ(デッドホース)が北緯70度なので、1度ほど更新しました。
 
222.gif
岬でキャンプしました。
ちょっと歩けば断崖絶壁なので、夜中に寝ぼければ、人知れず死にます。
ノールカップの撮影必須のモニュメントです↓
 
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アラスカのプルドーベイと違って、人だらけなのが興ざめです。
 
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P7131375.jpg
これは↓なんだかよくわかりません。
ま、それでも写真は撮ったりして。
 
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美しい夕陽です。
 
名称未設定_HDR2.gif
白夜なので、陽は沈みません。
 
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〈写真〉2009年7月13日/ノールカップ/ノルウェー

北極点までわずか1200キロ!/ロングイェールビーン/スピッツベルゲン島/スヴァールバル諸島/ノルウェー統治


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北極点までわずか1200キロに迫る、北極探検の玄関口にあたる町が、ロングイェールビーンです。
アイスランドより遥かに北、グリーンランドとどっこいのスヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島にあります。
国際的には微妙な立ち位置で、スヴァールバル条約によりノルウェー統治下ですが、日本人がビザなしで滞在でき、商売もできます(極夜に来たコーイチロー隊員調べ)。
で、その商売の可能性を探るべく行って来ました。
 
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2005年7月のアラスカのプルドーベイ(デッドホース)が70度で、先週行ったノールカップが71度。
ここロングイェールビーンが、北緯78度。
一挙に更新しました。
これ以上北には、1000人以上の人が住む町がありません。最北の町になります。
人よりシロクマが多いです。
日が沈まない白夜と、日が昇らない極夜がそれぞれ4ヶ月ずつあります。
 
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町外れには上↑の標識が立ってて、銃の携帯が義務です。
猟銃を一週間借りると、玉が10発付いて70ユーロします。
シロクマも恐いけど、銃を持ち歩くのも恐く、手ぶらでこの先のキャンプ場へ歩いたりしてました。
 
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シロクマは年に二頭ほど、撃ち殺されるそうです。
ボクらがヒッチハイクした車に乗ってるとき、
「熊が殺された」
というニュースが運転手の携帯に入りました。
ちなみに携帯はバリバリOKです。
 
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カリブーよ、のんきに足の匂いなんか嗅いでると、シロクマに食われちゃうよ。
ぽろりと珍庫がぶら下がってます。
 
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キャンプ場は、風が容赦なく吹き付ける寂しい海岸にあります。
ボクらのテントです↓
 
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ペグが必要です。
ボクらは石を積みました。
 
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町の中心街です。
数軒のレストランと数軒の土産物屋とカフェ、銀行、郵便局、図書館(ここでネットしました。Wi-Fiが無料です)、美容室、スーパーがあります。
キャンプ場から片道4キロ、初日に歩いたら70分かかりました。
ボクら老夫婦には辛いので、もっぱらヒッチハイクしてました。
バスに乗ると片道750円。
バス代も辛い...
飛行機の送迎用のバスなので、一日二本くらいしかなく役に立ちません。
 
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ATV車に乗りました。
基本、炭坑跡地を走ります。
 
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↓犬ぞりの犬です。
写真を撮ってたら、何を勘違いしたのか隣りの犬と交尾を始めて、気恥ずかしくて息を潜めてしまいました。
どうしてボクが恥ずかしがらねばならぬのか。
 
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血が黒く固まったアザラシの干物です↓
誰が食べるのでしょうか。
メンドクサイのであえて質問はしませんでした。
 
P7181617.jpg
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↑白夜の夜中の1時です。
ほとんど昼間と同じです。
寝る気になれませんでした。
 
入り江の対岸は、黒い山と白い大量の雪です。
 
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この島に上陸したオランダ人のウィレム・バレンツは、木が生えず雪と風だけの大地を前にして、喜んだのか絶望したのか。
 
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しばらくはイギリスとオランダの捕鯨基地になります。
そういえば、ここで会ったイギリス人の老人は昨夜クジラを食ったら美味かったと喜んでました。
でしょ。
 
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1890年からは、石炭の採掘が始まって人が定住します。
 
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島の南側は、暖流の影響で海は凍りません。
 
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冬の極夜、三ヶ月ほど住みたいと画策してます。
家賃4000クローネ(約60,000円)で安アパートを探してもらってます。
 
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この町を紹介してくれたコーイチロー隊員に感謝してます。
 
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〈写真〉2009年7月/ロングイェールビーン/スピッツベルゲン島/スヴァールバル諸島/ノルウェー領

2009年7月22日(水)[トロムソ二泊目/ノルウェー]

五月病でしょうか、思いっきり七月ですが、闘志がみなぎらず、気力が充電されず、怠け癖が出て、宿に引きこもってました。
外こもりって奴です。
 

 
YouTubeで懐メロしながら、ノルウェーのフィヨルドや氷河を調べたり、ブログを書いたりしてました。
そんなんでもあっちゅー間に深夜の二時です。
時の過ぎゆくままににこの身をまかせ、
男と女が漂いながら、
落ちてゆくのも幸せだよと...

 

 
夕方に食料の買い出し。
ツーリストインフォメーションへ寄ったら、今日の担当は日本人の女性でした。
胸に日本の国旗と日本名があるのに、祐子は英語で話してました。
敢えて困難な道を行く後ろ姿を頼もしく見ていたものです。
 
?Internet→宿のWi-Fi(無料)


朝→宿の朝食
昼→クッキーとかパン
夜→昨夜の残りの豆料理にトマトとタマネギとピーマンとヤギのチーズを追加してカレー風味にしました。なんだかよくわからないものになりましたが、美味しかったです

2009年7月23日(木)[トロムソ→アンデネス/ノルウェー]

ノルウェーの本土から外れて、氷河でズタズタにされたノルウェー海のあまり人の住んでなさそうな辺鄙な島々を攻めてます。
地図の右上のポイントがヨーロッパの最北端、ノールカップです。
上へ伸びる黄色い線は、世界最北の町、ロングイェールビーンへ飛んだルートです。
左側のイラストが、今晩の宿泊地アンデネスです。
 
ピクチャ 1.jpg
 
いい陽気で、ほんのりと暖かく、幸せをくちゃくちゃ噛み締めてます。
826号線を氷河で削られた複雑怪奇な海岸線をぐねりぐねりとなぞりながら、内壁を化粧してなく冷たい水滴が滴るお化けトンネルをくぐり、橋を渡り、フェリーに乗り、ノルウェー海に挑むように走っています。
1時20分、1953年製の古いTRIUMPHに乗った四人組のノルウェー人達とBrensholmenからフェリーに乗り、島々を眺めて1時間ほどでBotnhamnへ。
四人組に、
じゃ、皆さんお元気で!
と挨拶して別れ、遠回りして小さな小さな島に家が密集して建てられたHusoy村へ走り、海辺のレストランでメニューの中で一番安い、しかし1,500円もするハンバーガーを食べました。
さすがノルウェー、遠慮なく物価が高いです。
節約を余儀なくされ、二人で一本のコカコーラを注文しましたが、無料だからと水を薦められました。
貧乏人に優しいレストランだと感謝してたら、先ほどのフェリーで一緒だったTRIUMPHの四人組がやって来ました。
じゃ、またお会いしましょうと挨拶してボクらは去りました。
しばらくセンターラインのない細い道をくねくねと走って、Gryllefjordからまたフェリーです。
TRIUMPHの四人組がどこからともなく現れて、再び呉越同舟しました。
フェリーでペットボトルのオレンジジュースを買ったら、420円もしやがって、ウキーっ!です!
1時間半ほどでアンデネスに到着し、例の四人組に、
Have a nice trip!
と爽やかな笑顔で別れましたが、一本道なので「一緒にツーリング」状態で、彼らの目的地もキャンプ場でした。
彼らのすぐ近所にテントを張り、まわりを見渡せば、フェリーで見かけた人がたくさんいました。
それにしても今晩のキャンプ場は、浜辺脇の見晴らしの良い、素晴らしいロケーションです。
ネットはバリバリだし、キッチンはきれいだし、安いし星五つです。
 
?本日の走行距離179キロ(合計5947キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→ホテルの朝食
昼→1500円もするハンバーガー。祐子はスープっぽいもの
夜→うどんらしき麺にピーマンと人参を入れて、出汁醤油で炒めました。それと太いソーセージ

2009年7月24日(金)[アンデネス→ボド/ノルウェー]

曇り空。
限りなく白い灰色の空。一面。
今日は辛かったです。
無口になりました。
 
TRIUMPHの四人組が手を振ってキャンプ場から去って行きました。
30分後、ガソリンスタンドで追いつきました。
別れと再会を繰り返し過ぎて、なんだか照れ笑いもでません。
82号線を南下し、比較的大きな街Sortlandで昼食。
この街は天気が良かったです。
E10号線を南西へ。
Melbuからフェリーに乗り、Fiskebolへ。
細長いLOFOTEN諸島です。
この辺からだんだん天気が悪くなりました。
寒いトンネルをくぐり、橋を渡り、フィヨルドの曲がりくねった海岸線をなぞり、雨がだんだんと強くなり、宿はなく、休憩もできず、走り続けました。
雨脚が強まるごとに口数が減ります。
たぶん絶景地帯なのですが、あたりの景色に気を配る余裕はゼロです。
グローブも靴もジャケットも濡れてしまい、宿はどこも満室で断られ、とうとう深夜のフェリーでこの島を脱出することにしました。
Cafeで雨宿りしてたら閉店だと追い出され、ヘルメットをかぶったまま雨の中でじぃーっと佇み、遅れて来たフェリーにはなかなか乗せてもらえず、乗船後は靴を脱いでソファーの上で膝を抱えてました。
冷たく寒いです。
深夜二時、上陸したBodoの街は霧に覆われてました。
酔っ払いと深い霧。
道に迷いながらもキャンプ場を探しだし、レセプションは閉まっているので、勝手にテントを張って寝ました。
やれやれです。
こんな日もあるさ。
 
?本日の走行距離332キロ(合計6279キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パン
昼→1500円もするハンバーガー。祐子は安いパンケーキ
夜→フェリーの中のピザ

2009年7月25日(土)[ボド→メビック/ノルウェー]

キャンプ場に連泊して濡れたものを乾かしたいけど、ネットがないので出発します。
昨夜の雨がテント内に侵入し、パソコンとカメラが濡れてしまいました。
超、ガビーン、です。
パソコン、特にMacへの浸水に、かなりうろたえてます。
壊れたら破産します。
乾いた下着に優しく包んで、何はともあれ暖房付きの宿探しです。
 
今日も雨で辛かったです、実際のところ。
深い霧。
霧霧霧。
重い霧にほとんど隠れた山、ちょいと見える山頂、集落、海峡。
橋は空中で消えてて、あの世への三途の「橋」の如くです。
涅槃行きの橋をいく度も渡り、映画「ミスト」の世界です。
超、神秘的です。
しかし堪能する余裕はゼロ。
宿はどこ?
 
狭い海峡に面した小さな町、Saltstraumenで昼食。
Cafeの窓から、いくつものうず潮が見えます。
白い鳥が渦に飛び込んで魚を獲り、上空で黒い鳥に獲物を浚われます。
税金か、みかじめ料か、あるいは元請けのマージンなのか、弱肉強食、厳しい世の中です。
遠い東京を思い出しました。
対岸は濃い霧に覆われて、山は一部分だけ姿を現しそして消え、橋は空で消え、家も消え、海峡も霞み、山水画のようです。
 
夕方、キャンプ場のキャビンを借り、暖房を最高温度に設定し、部屋中に濡れた荷物を広げました。
パソコンの復活を祈りながら。
読書。
祐子はネット。
 
?本日の走行距離166キロ(合計6445キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→食べない
昼→渦巻きレストランでハンバーガー。祐子はフィッシュスープ
夜→ビーンズにひき肉と玉ねぎとニンジンを入れて煮ました

2009年7月26日(日)[メビック二泊目/ノルウェー]

今日は移動しないで、Macを乾かします。
昨日から暖房の前において、縦にしたり横にしたりしてます。
 
ここのシャワー、すごくヌルイです。
5分間、150円もするのに。
しかもタイマーのカウント、超、早いです。
 
祐子は仕事。
ボクは読書。
動画、三昧。
天気良し。
最近読んだ本。
村上春樹「国境の南、太陽の西」
Rタロー君の蔵書から、野中広務「私は闘う」
 
18世紀のイギリスの自由主義経済学者アダム・スミスが、『国富論』の第一編において分業を論じている。それ以降、人は分業システムを理論的に定式化した。そして人は、信頼と責任をベースに仕事をすることを始めたのです。
やっぱ、分業って大切ですよね。
つくづくそう思います。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パンと卵焼き、バナナ
昼→インスタントラーメンとゆで卵
夜→昨夜の残り

2009年7月27日(月)[メビック→モイラナ/ノルウェー]

朝一番、先日の雨で濡れてしまったMacのスイッチをそっと優しく押してみました。
ぽちっと。
二呼吸ほどしてから、ぽよよよ〜んと起動し、心から喜んでいます。
誰に感謝したらよいものかわかりませんので、とりあえず、自分に感謝。
 
あれやこれやとぼやぼやしてたので、午後になってから出発しました。
一面の雲と霧です。
7.6キロのトンネルほか、トンネルを数本くぐりました。
一直線のトンネルは、安定した年金暮らしに似てはないか。
単調で気が狂いそうです。
それで北欧は老人の自殺が多いのだろうか。
 
ForoyからフェリーでAgskardetへ。
28キロで島を縦断して、Jekvikからフェリーに乗って、Kilboghamnへ。
約100キロ南下して、モイラナへ。
思うに、ノルウェーのフィヨルドの海岸線は想像以上に絶景です。
再び訪れたい国、ベスト5にランクインしました。
住みたい国の景色編では、カナダを抜いてナンバー1に躍り出ました。
ノルウェーの思わぬ躍進ぶりに自分で驚いてます。
 
モイナラの町の比較的安い宿で、
「今日は、町中のインターネットが不通なんだわ」
と言われましたが、キャンプ場ではバリバリでした。
どゆこと?
 
?本日の走行距離217キロ(合計6662キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パンと卵焼きとバナナ
昼→チキンとポテトの定食を二人で分けて食べました
夜→白菜とソーセージのスープにペペロンチーノ

2009年7月28日(火)[モイラナ二泊目/ノルウェー]

朝から雨。
ときおり豪雨。
キッチンに籠って、祐子は仕事。
ボクはブログ。
キッチンは暖房がないので寒いです。
夜、テントの中で動画を観て寝ました。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)
 

朝→パン
昼→お餅を焼いて、海苔醤油
夜→スパゲティ。ソースは缶詰。昨夜の残りのソーセージ

 

2009年7月29日(水)[モイラナ→Oysand/ノルウェー]

今日は老体に鞭打って、500キロ以上走りました。
急がないと、シェンゲン協定に間に合わなくなります。
そんな家庭の事情を抱えてます。
 
E6号線を南下すると、どんどん交通量が増えて来ました。
8.6キロのロングトンネルがありました。
トンネル内では、何もかも面倒くさくなって対向車に突っ込みたい衝動に駆られますが、なんとか堪えてます。
 
Trondheimの先でE39号線へ右折。
昼飯のハンバーガーですが、とうとう1800円になりました。
恐るべしノルウェーの物価です。
祐子の食べた貧相なソーセージ炒めも1200円したので、合計で3000円です。
そんだけお金を支払って、コーヒー一杯飲めませんでした。
若いカップルは、コーラを二杯にコーヒー、子供には牛乳を飲ませていましたが、どんだけブルジュアだというのでしょう。
ゆとり教育の弊害ですね、きっと。
 
テントの中から外界を眺めてたら、ニヤニヤした外人と目が合いました。
ノールカップでストーブを貸してくれた優しいドイツ人、キリアン氏とナニ嬢です。
偶然の再会です。
「やぁ、どーもどーも」
「いつ着いたの?」
「つい二時間前にさ」
「ボクらも二時間前に」
はははは...
意訳するとこんな感じです。
 
キャンプ場でぼんやり立ってたら、フィンランド人のおっさん、もしかしたらボクよりも若いかもしれない男性に声を掛けられました。
なんとなく気色悪い顔をしてて、舐めるような笑顔です。
まとわりつくような喋り方です。
品定めされてるような目つきです。
ボクと同じ右側にピアスがありました。
もしかして、あんたゲイ?
 
?本日の走行距離525キロ(合計7087キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料。けどコーヒーを飲んで300円)

朝→パン
昼→1800円のハンバーガー。祐子はソーセージ炒め。合計3,000円でコーヒーも飲めず
夜→トマトとベーコンのスパゲティ

 

2009年7月30日(木)[Oysand→Oppstryn/ノルウェー]

E39号線を西へ。
65号線を西南西へ。
Halsからフェリーに乗り、20分。
下船してE39号線。
Moldeで昼食。
とりあえず順調です。
走るほどにノルウェーの底力を堪能した一日です。
 
オンダルスネスから63号線を南下。
ガイドブックがないので、ネットで調べたノルウェーの必勝ルートでして、いわゆるノルウェーの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」と、ボクが今日から呼んでいます。
トロルスティーゲン(Trollstigen/「トロルの梯子道」と訳されるらしい)は、妙にたくさん観光客がいるからボクらも立ち寄ったのですが、11箇所の急勾配のヘアピンカーブの先は、風が吹き荒れるお寒い山頂で、眼下のフィヨルドは、喉が嗄れるまでに唸るほど、つまりは壮観、絶景、絶倫でした。
 
続くユネスコの世界自然遺産に登録されたガイランゲルフィヨルドもまた、無口になるほど声が出ませんでした。
1500m級の山に左右を挟まれたガイランゲルフィヨルドは、海岸線からは120kmも離れ、「フィヨルドの真珠」と賞賛されてますが、ヤクザの珍庫じゃあるまいし、と思ったりします。
それにしてもノルウェーは、「世界の真珠」です。
 
今晩のキャンプ場は、前は湖、後は氷河です。
左右は切り立った山。
なんということでしょう。
狼の遠吠えが欲しいところです。
 
?本日の走行距離447キロ(合計7634キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(24時間20クローネを無料にしてくれた)

朝→パン
昼→Burger King
夜→肉団子の缶詰にパン。ピクルス

 

世界最北の町やフィヨルドにテンション高いです/ノルウェー

 
P7211834.JPG
スピッツベルベン島の万年雪地帯やスヴァールバル諸島の北東方面が年中凍ってて、シロクマが多いそうです。
 
P7211927.JPG
ビルゲイツほど金持ちだったら、対岸に白い家を建てて、ヨットでスヴァールバル諸島をぐるりと一周したいところです。
 
P7211912.JPG
ボクらがテントを張った地面だけ、緑色です。
普通は、そこだけ草が枯れて茶色くなるんですけどね。
石はペグの代用です。
 
P7231933.JPG
世界の最北端の町ロングイェールビーンから戻り、ノルウェー海のフィヨルドを走りました。
海岸線がものすごく複雑になっているので、フェリーによく乗ります。
 
P7231937.JPG
無愛想な山がごろごろしてます。
 
P7231951.JPG
ちょいと寄り道して、小島のレストランで昼食を食べました。
あの小さな島に村のほとんどの家が密集してます。
右側に一直線に伸びる線が、防波堤兼道路です。
海はとても穏やかでした。
 
P7231971.JPG
いい天気です。
看板のような無粋なものはありません。
 
P7231973.JPG
苔のようにへばりつく緑。
 
P7241993.JPG
こんな感じの小さな入り江に沿って道は作られています。
 
P7242011.JPG
浜辺でキャンプです。
 
P7242015.JPG
ノルウェーらしくない白い浜辺もあったりします。
 
P7242031.JPG
P7272059.JPG
雑草屋根。
北欧って、いいセンスしてます。
 
P7252034.JPG
霧に霞む山。
にくいです。
 
P7252041.JPG
橋の向こう側が霧で隠れていたときがシャッターチャンスだったのですが、逃してしまいました。
 

2009年7月31日(金)[Oppstryn→Byrkjelo/ノルウェー]

朝、テントの中で雨音を聞くと気が滅入りますが、今日は休みかと、密かに喜んでたりします。
雨。
けど三週間後にはシェンゲン協定外へ脱出しなくてならない身なので、馬車馬の如く走らねばなりましぇん。
馬。
雨脚の弱まった頃、嫌々ながら出発。
先を急いでいるにもかかわらず、大きく寄り道してヨステルダール氷河国立公園(The Jostedal Glacier National Park)のブリクスダ−ル氷河(BRIKSDALSBREEN/Briksdal Glacier)へ向かいました。
アルゼンチンのカラファテ越冬生活以来、氷河好きですから。
 
それにしても、雨、だんだん強くなります。
道、細くなります。
霧、深くなり、寒くなり、トンネルをくぐり、対面通行も出来なくなった頃、1200mの高さから落下する豪快な滝と、白く茶色く碧い氷河が現れました。
ヨーロッパでは最大級のヨステルダール大氷河の一角です。
奥へ奥へ奥へ歩いて、氷河にタッチして戻りました。
もはや雨は真剣に降ってます。
グローブが濡れ、靴が濡れ、景勝ルートを諦め、E39号線沿いの小さな町のキャンプ場のキャビンに逃げ込みました。
暖房全開で濡れた物を乾かさなくては。
祐子は夜中まで仕事。
 
?本日の走行距離131キロ(合計7765キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi

朝→パン
昼→ガソリンスタンドのホットドック
夜→クリームシチュー

2009年8月 2日

2009年8月1日(土)[Byrkjelo→Aurland/ノルウェー]

晴天なれど、肌寒し。
寝坊し、出発遅し。
この巨大な水たまりは、海なのか湖なのか。
610号線を南下し、55号線を東へ。
55号線、通称ソグネ山道(ルステル→ロム→ヨゥトゥヘイメン)は、北欧で最も高地にある山越え道です。
 
小さな接触事故に遭いました。
狭い道で停止して対面車の通行を待っていたら、前の車がバックして来て、ボクらのスクーターに接触し、逃げられました。
逃がすまいとアクセル全開(やや誇張)で追跡し、クラクションを鳴らして他の車を散らして追い抜き、該当車両を右手で牽制して停車させ、がに股で運転席へ向かい、ヘルメットを脱いで眼光鋭く睨み(やや誇張)、名前と住所とメールアドレスを提出させて、ドライバーを釈放しました。
まったく、たいした傷は付いてませんが、困ったもんです。
 
フェリーでHellaへ渡り、いくつものトンネルをくぐり、再びフェリーに乗り、24.5キロの超ロングトンネルを避けて、山越えしました。
 
小さな転倒事故に遭いました。
狭い道で対向車の通行を優先させようと路肩に停車したら、浅い溝に足を突っ込み、右足が地面に届かず、あえなく転倒しました。
祐子が笑って転がってました。
まったく、たいしたことはありませんが、困ったもんです。
 
Aurlandへ抜ける山道は、1800メートルを超す山と残雪と山間農場と羊たちです。
残雪、夏か、冬か。
 
世界遺産のネーロイフィヨルドのAurland展望台に立ち寄りフィヨルドに酔っていたら、オハイオ州出身のアメリカ人男性、職業は大学教授に声を掛けられ、アメリカへ寄ったらぜひ家に来いとメールアドレスを頂きました。
ぜひ、行きますとも。
 
?本日の走行距離319キロ(合計8084キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi

朝→パン
昼→経費節減のため、ホットドック
夜→昨夜のシチューをスパゲティにして食べました

2009年8月 3日

2009年8月2日(日)[Aurland→Notodden/ノルウェー]

40号線を南下。
曇り空。
車窓凡庸。
なかなか寒いです。
Kongsbergの町でSUZUKIのショップを訪ね(日曜日なので休み)、以降はキャンプ場探しに苦労しました。
町中のキャンプ場はキッチンがなく、6キロ離れたところはネットがなく、もう一軒もネットがなくて、結局25キロも離れた隣町まで走りました。
スーパーも日曜日の夕方はどこもお休みでした。
夕方遅くから朝まで本格的な雨。
さっさと寝ました。
 
?本日の走行距離364キロ(合計8448キロ)
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パン
昼→ホットドックと二人で一杯のコーヒー
夜→スパゲティ。ソースは缶詰

大地を削る厚さ3キロの氷/ノルウェー

住みたい国「自然」部門で、カナダを抜いて一位に輝いたのが、ノルウェーです。
審査員はボク一人です。
どうせノルウェーはハンバーガーが1500円以上もするので暮らせませんが、物価とは関係なく絶景が盛りだくさんです。
 
例えば11箇所の急勾配のヘアピンカーブを登りきった、トロルスティーゲン(Trollstigen)からです↓
 
P7302138.jpg
奥の奥まで寂しげです。
森も悪くないけど、山裾だけに緑が貼り付いた、岩肌ゴツゴツ系も硬派で痺れます。
峠では、冷たい風がばほばほ吹いてました。
こんなところで放置プレイをされたら、想像するだけでぷるぷるします。
地名のトロルスティーゲンは、「トロルの梯子道」という意味です。
トロルって、こいつです↓
 
P7302147.jpg
鼻が高くて目がぱっちり、顎が割れてて彫りが深くて唇が厚くて、それぞれのパーツはステキですが、まとめると気持ち悪いです。
スキッ歯だから、ですかね。
トロルスティーゲンの反対側の景色も同じようなものです。
愛想のない湖に惹かれてます。
 
P7302149.jpg
ここでテントを張りたかったのですが、ストーブが壊れている(ポンピングができません)ので諦めました。
次に世界自然遺産のガイランゲルフィヨルドです。
フィヨルドって、大昔、北欧の上に厚さ3キロの雪が積もってそのまま氷になって、自身の重さに絶えきれずずりずりと滑りだし、地面を削ってしまったものです。
厚さ3キロですから、大地のひとつやふたつ簡単に削ります。
リアス式とは、ちょっと違います。
まずは右側から。
 
P7312166.jpg
削り過ぎです。
これ、海です。
川でも湖でもありません。念のため。
そして左側。
 
P7312168.jpg
フィヨルドのどん詰まり側から遠望です。
 
P7312177.jpg
で、下からブリクスダール氷河です。
まず、滝。
 
P7312183.jpg
ノルウェーでは、こういうタイプの滝をずいぶん見ます。
 
P7312187.jpg
ブリクスダール氷河は、山岳氷河のヨステルダール大氷河から谷に流れている(垂れている)ので、懸垂氷河と呼ばれます。
だからあの奥には、ものすごい大氷河があるんです。きっと。想像できませんけど。
で、例によって、近年ものスゴい勢いで氷河は後退しています。
この辺に住んでたのは、17世紀以前はブリクスダール一家だけだそうで、恐ろしい家族がいたものです。
大氷河の小さな家、です。

 
P7312213.jpg
左側下の赤や青いのが、人です。
立ち入り禁止ですが、氷河まで歩けます。
登る人までいます。
氷河は泥で汚れたように見えますが、どうやら藻類のような植物性微生物がついているらしいです。
手にとっても、泥、埃にしか見えないです。
氷河の氷の碧を、「氷河の碧(Glacier Blue)」と言います。
 

〈写真〉2009年7月30, 31日/トロルスティーゲン/ガイランゲルフィヨルド/ブリクスダール氷河/ノルウェー

2009年8月 4日

2009年8月3日(月)[Notodden二泊目/ノルウェー]

ここは飛行場の滑走路の真横のキャンプ場です。
滑走路を横切って、キャンプ場の敷地に入ります。
飛行機が飛ぶ時、目覚まし時計のような警報が鳴ります。
それはそれとして、一日中、本格的な雨。
テント内に雨が浸水し、被害甚大です。
唯一のウォタープルーフバッグですら、濡れてしまいました。
午前中は水浸しのテント内でネットしたり本を読んだりして過ごし、午後、キャビンへ引っ越しました。
で、午後。
祐子は家計簿やらなにやらいろいろ。
ボクも仕事のようなものやらネットやら。
 
?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→食べなかった
昼→インスタントラーメンにスパゲティを混ぜて食べました
夜→

2009年8月 5日

2009年8月4日(火)[Notodden三泊目/ノルウェー]

朝、36キロ離れたKongsbergのSUZUKIへ行って、タイヤを交換してもらい、トレイを借りてオイルを交換しました。
トイレも借り、コーヒーをご馳走になりました。
それだけで、もうお昼です。
午後から深夜まで祐子は仕事。
ボクは、ネットとNHKの執筆。

?Internet→キャンプ場のWi-Fi(無料)

朝→パン、チーズ、サラミ、ピクルス、ジャム
昼→サンドイッチ
夜→ソーセージを茹で、粉末マッシュポテト。素スパゲティにバターと醤油をかけて食べました