TYPEFACE


2009/04/17

第4回 映画バカ一代

どうも、小林です。

今回で四回目を迎える、映画から人生哲学を学ぶ企画「映画バカ一代」。
今回題材にする映画は、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』です!
ちょっとマニアックで長文になる予感です。。。


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※専門用語が飛び交うので始めて観る人は呆然とするかもしれません

舞台は2029年、科学技術は飛躍的に発達していて、パソコンを通さずとも
自分の脳を「電脳化」することで直接ネットに繋がる事ができる世界です。
電脳化以外にも、義手・義足にロボット技術をプラスした
サイボーグ(義体化)技術が発展して、
鉄郎が目指した機械の身体(銀河鉄道999より)が
やすやすと手に入る時代です。
そんな中で、公安警察組織『公安9課』、
通称『攻殻機動隊』のメンバーを中心に、
人とは、機械とは、進化とは、とかなんか色々考えさせられる作品です。


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※アニメ版もありまして、個人的にはアニメの方が好きです

非常に難しい作品で、捉え方は人それぞれだと思うのですが、
この作品を観ていて一番考えさせられたのは、
インターネットという情報伝達ツールを駆使する人間のあり方です。

インターネットを介して複数の個が繋がることで集団が生まれ、
その集団は個の集まりであるにも関わらず、
情報を伝達するネットで繋がった1つの集合体として存在します。

1つ1つの知識と経験をもった個が瞬時に情報を伝達するツールで繋がる、
これって何かに似ていませんか?
たとえば、シナプスという情報伝達ツールで繋がっている脳細胞。

それらは細胞というそれぞれ独立した個であるにも関わらず、
情報伝達ツールで繋ぐことで、
ひとつの脳として活動しています。
これは細胞の集合体で形成させる身体もしかり。
つまり個である細胞が1人の人間を形成している事になります。

ということは、ネットを介して繋がった我々は、
1つの個が集まった巨大な1つの脳(集団的知性)、
見方によっては1つの生命体として機能する、
ということになるのではないでしょうか(いわゆる超個体的概念)。

うーん、素敵な宇宙船地球号!!

まだまだ語りたりませんが、あまり長過ぎると怒られるので今日はこの辺で!

今回この映画で学んだ哲学は、

「アニメーションは日本の宝です」


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