TYPEFACE


2009/04/30

仔猫物語〜新たな生命〜

それは、小雨の降る夜の事でした。
いつものように、勝手口のある台所でくつろいでいると、どこからか、

「ミャア」「ミャア」

と小さな鳴き声が聞こえてきました。
「あれ? こまの鳴き声じゃないな……」と思いながらも
勝手口を開けてみると、そこには仔猫を口にくわえたこまがいました。

驚く間もなく、こまはその仔猫を置いて、
雨の降る中、どこかへすっとんでいってしまいました。

無責任だなーと思いながらドアを閉め、すぐに仔猫を拭いてあげました。
すると、また外で気配がしたので急いでドアを開けると
そこには、仔猫をくわえたこまがいたのです。

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(続く)


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