2010/09/03
フジフジ 〜後編〜
どうも、小林です。
毎日毎日、背汗が滝のように流れております。
残暑が厳しいでござんしょ。
富士登山の感想、後編です。今回もけっこうなボリュームです。
〜前回までのフジ〜
始まりから寝坊という大失敗で始まった富士登山。
なんとか仲間と合流した小林は富士山頂を目指し突き進む。
焼けるような暑さと日常からかけ離れた高度が次々と仲間達を襲うなか、
ついに一行は「7合目」に到達する──
◎盗賊の隠れ家・下層部
ザ・ロックの岩場を抜けると、
山を這うように沿って山小屋が建てられていて、
それはまるで盗賊達のアジトのようです。よくわかんないけど。
この辺から道が急激に狭くなるので、登山客で大渋滞になります。
邪魔ですよ、横に並ぶツアー客のみなさん。
◎宿屋(盗賊の隠れ家・下層部)
そんな感じで仮眠を取るための宿屋(山小屋)に到着。
16時くらいだったかな。今年は鳥居荘という山小屋です。
兎小屋みたいな寝床に放り込まれ、しばし休憩。
一つの布団に二人で寝るくらいの狭さなので、かなりキツい。。。
デリケートな小林はとてもじゃないですがこんな状態では寝れません。
(ちなみにポテンシャルがハンパ無いYSK氏は速攻で寝てました)
同じく寝れない超新星ちゃん・モヨコさんと三人で寝床を抜け出し、
囲炉裏を囲んでホットミルクをいただく。
それからデリケート三人組は無事眠れる事を祈り合い、また兎小屋へ。。。
それが功を奏してか、無事眠れました!
が、10分程度で出発のために起こされる…。
今回もほぼ徹夜で登山になってしまいました。
◎盗賊の隠れ家・上層部(エルドラド)
23時ごろに宿屋を後にし、山頂を目指してひたすら突き進みます。
途中何軒か山小屋があるので、そこで毎回休憩しました。
かなり温度も下がってきたので、
毎回ココアやラーメンなど温かい物をいただく。
疲労と睡眠不足の僕らにはまさに黄金卿〈エルドラド〉!
チョコバーいっぱい食べました。
◎龍の通り道
エルドラドを抜けると、ついに富士山が本領を発揮します。
延々と続くスロープが姿を表し、
滑り易い砂礫の大地が僕らの体力を奪います。
夜の闇へと消えて行くその永遠とも思える回廊は、まさに龍の通り道!
この辺からみんな無口になりました。
◎凍てつく大地
龍の通り道を抜けると、ついに九合目へと突入。とにもかくにも寒い。。。
遠くの傾斜にはまだ雪が残っておりました。
山小屋の人の話では気温は2℃くらいだったそうな。
動かないとガクガクブルブル震えてしまいます。。
今回僕は軽装で行く(雨具と水のみ)というコンセプトだったので、
この寒さが一番堪えました。
◎ビバ・ラ・ビダ〈美しき生命〉
去年に引き続き、今年も九合目で御来光です。
頂上よりこっちで見る方が奇麗らしいので。
この光景は本当に感動的です。雲海とかサイコーだよね。
まさにビバ・ラ・ビダ〈美しき生命〉。
そんな僕の頭をよぎったのは、
『プレデターズ』をいつ観に行こうか、ということでした。
撮影:超新星ちゃん
◎オリンポス
ついに辿り着いた神々の住む地・オリンポス!
頂上のことですね。
山小屋が4件くらいあるので以外と町みたいな感じで賑わっています。
ここで温かい物をいただいて体力回復。でもみんなグロッキーです。
そりゃあ夜通し歩き続けたらこうなるよね。
◎奈落〈アビス〉
さてさて、富士登山はここからが本番。
そう、登ったら下山しなければいけないのです。
富士登山の何が辛いかって、
やはりこの下山が一番辛いのではないでしょうか。
延々と続く砂礫の滑り易い傾斜(ふんばりが効かないので転びやすい)
変わらない景色、山小屋すらない荒れ果てた土地、
凍てつく冷気から一変、焼き付けるような熱気。。。
まさに地獄やで!途中、世にも邪悪な雲に遭遇しました。
撮影:漆黒氏
◎脱獄者の抜け道
アビスを延々下ると(本当に延々下ります。まじで嫌になる程…)、
ようやく平坦な道に降り立ちます。
ここから、最初に通った「旅立ちの門」へと続く最後の道、
『脱獄者の抜け道』へと出ます。
この名前、ポテンシャルがハンパ無いYSK氏がつけたんですが、
何が『脱獄者の抜け道』なのかさっぱりわかりません。
◎始まりと終わりの町
そんな訳で、ようやく「始まりと終わりの町」へ帰還。
今回は荷物も軽装だったせいか、前回にもまして体力に余裕ありでした。
でもやっぱり寝れないのはキツいな。。
帰りに温泉入ってビール飲んで美味しいホウトウいただいたら、
温泉施設の休憩所で爆睡してしまいました。
来年は頂上でパエリア(仮)作るのが目標です。
ではでは。
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